海外出張など、いろいろ刺激を受けると、やりたい! ということが増えてくる。
現在、私の担当投資セクターにおける戦略は、エコシステム戦略 というものである。
まず、エコシステムを作り、その中でしっかりとしたポジショニングを構築する という考え方です。
エコシステムといっても日本全体 活性化しましょう!というものではなく、ごく一部の範囲ですが、しっかり成果がでるような生態系(エコシステム)を作る といったことを考えています。NILS のようなネットワーキング、学びの場は実現してきました。NILSは招待制というクローズドの会ですが、参加者にとっては非常にオープンの場で、いろいろと自由に意見交換できたり、 ビジネスにつながるネットワーキングの場になります。
学び や ネットワーキング といった点は非常に重要なのですが、 経営課題としては営業(販路拡大、パートナリングとか) 、人材採用、資金調達 といったようなことがいろいろあります。
特にベンチャー企業、それもエンタープライズソフトウエアといったところは、信用力とか実績が必要です。 いつもだいたい、”実績がないから売れない”、”人が採用できないから、売上伸びない”といった課題になります。 売れない、人がとれないのは製品や会社の魅力がそもそも不足している ということもありますが、 一般的には日本ではベンチャー企業に対しての信頼感がない ということになるのでしょう。
シリコンバレーなどのベンチャー企業の場合、会社概要のところで、
- 経営チームの誰か? (経歴など)
- 投資しているVCは誰か? 調達金額は?
といったところが全面に出ています。 俺たちは凄くて、Top Tier のVCから10億円も集めた凄い会社 だ という説明です。 日本の場合、VCから資金調達しても、So What? みたいな感じで、それよりも 大手企業の資本が入っているほうが信用力が高いということなります。 大手企業がベンチャーに投資する というのはある程度の成長した後になるため、最初のころは大変だ ということになります。
やりたいことは、
- ベンチャー企業の信用力の高まるような、評価するような機関を作りたい。
- 我々のようなVCが投資することで、レピュテーション・信用力がつく ようにしたい。営業もしやすいし、採用もしやすい。
後者は、ワークスアプリケーションズやGDHのようにしっかりとした実績を作り、それを発信することがポイントになります。それなりにやってはいますが、まだ十分ではありません。
前者は、 DEMO のような 選ばれた会社が プレゼンする 機会を作る といったことでしょう。 DEMOには行ったことがないので、どういう雰囲気がわからないのですが、質の高いビジネスマッチングの場を作れれば良いかなと思っています。
NILSは年2回ですが、 DEMOのような回をまずは年2回とか、つくっていくと、非常に良いなと思っています。