独立して2ヶ月を過ぎた。 まだ2ヶ月ということもあり Before & After とか語るものでもないが、人と会うとよく質問されます。
だいたい、 「イキイキとしてすごく楽しそう」と言われます。 仕事の自由度も広がり、Admobなどの仕事 や Infinity Ventures Summit の企画・運営など ヤリガイのある仕事をしている。 ”ベンチャーキャピタリスト”としても復帰も遠い未来の話ではない。
独立というは、「グロービス・キャピタル・パートナーズ」という累計400億円のベンチャーキャピタルファンドの「パートナー」(3名のパートナーの1名。投資委員会メンバー) という”看板”を捨てるということだ。 私の場合、運よく29歳で、”パートナー”となった。 環境として非常に恵まれていた。
仕事の面では、 Before & After という意味ではいくつか実感することがあります。
- 「グロービス・キャピタル・パートナーズ」を通じた関係の変化
- 例えば投資先企業との関係です。 株主(投資家)であり、投資家から選任された社外取締役 と 投資先の経営者・経営幹部という関係は仕事の関係であり、退職し退任した段階で仕事上の関係はなくなります。
- 当然ですが、今まで相談されたようなことは相談されなくなり、さびしい気分になります。同じような感覚は以前もあります。例えば より重要な事業パートナーが大株主になったときはそちらが重要な関係となる とか、 株式を売却し投資先でなくあった場合 など 相対的な利害関係の変化といえます。
- 自由な立場になった関係の変化
- 「グロービス・キャピタル・パートナーズ」に在籍したときより自由な立場になったことで、関係の広がりも感じます。
- たとえばコンサルティングの仕事は今までやってはいけかった(投資の仕事なのでコンサルティングなどフィーをとる仕事はやってはいけない)。 自由になるとAdmob の場合は、「退職後にぜひ仕事を頼みたい」といったようやな話があったりして、面白い仕事であるができなかった仕事ができるようになる。コンサルティングといってもAdmobの場合はBusiness Develompent チームの一員であるため、さまざまな企業の方と交渉するなど、仕事の広がりや面白さを感じることが多い。
- また、NTVP の村口さん や グローバルベンチャーキャピタルの長谷川さん、NetSerivce Group のメンジョウさんなど大先輩から、 独立に関して非常に好意的にサポートして頂くケースがほとんだ(感謝!)。 サラリーマンと起業家の違いというのを大きく感じる瞬間だ。
- 上記と関連してNew Industry Leaders Summit とInfinity Ventures Summit とで業界関係者(参加者など)はほとんど関係の変化はない。アドバイザーなどの方を含め、さまざまな方に非常に好意的に支援いただいている(感謝!)。”ほとんど”というのは、距離を感じる といったことも感じることがあった。
- ファンドに関連しても、いろいろと面白い話を頂いている。非常にありがたい(感謝!)。
上記のように プラス や マイナス があるが、非常に充実した日々をおくっている。独立して後悔したことはまったくない(過去の生活に戻ることは想像できない)。 前職の上司などから2-3年残ってベンチャーキャピタストして実績を積みあげたほうがよいのでは? というアドバイスを頂いてこともあった。
私は別にサラリーマンとして”実績”を積み上げるために働いているわけではない。転職するといった発想だったら、サラリーマンとして実績を積み上げることに意味があるだろう。 独立して自分でやるということは、違う次元の話だ。 大先輩のNTVP 村口さんが独立してベンチャーキャピタリストの人生が始まったということが最近よくわかるようになった。
”サラリーマン”と強調して書いているが、 自分が”サラリーマン”時代は別にそんな嫌なことはなかった。独立すると、サラリーマンとそうでない ことが、本当によくわかるだけだと思う(給料日がない など)。
今になっていろいろとわかる。 そのときはそのときで非常に充実していた。
仕事は待っているだけではこない。自分の幅を広げるには自ら積極的に動いていく必要がある。 人事異動で海外駐在 ということもないし、 社費で留学する といった選択肢もない。海外で住むには海外でビジネスするか、それともお金もちになるかだろう。 ベンチャー投資をするにしてもまずはお金を集めないといけない。
いろいろと大変だが、生きていると実感する。 がんばっていきたい。