ICCパートナーズ 小林雅のBlog

Launch Pad にかける想い

IVS2008 Fall　のLaunch Pad も盛況におわった。　熱かった。

Launch Pad のきっかけは、2006年５月の当時NILS のスピーカーとして、参加した当時Ａｄｏbeの田中章雄さんの提案だった。「DEMOってイベントしっていますか？　デモをするんですよ。ＮＩＬＳでもやりませんか？」というものだった。　といわれてもDEMOというのはそもそもなんだ？ということくらいの知識だったので、とりあえず2006年9月のDEMOに参加した。　DEMOではなく、Web 2.0 Conference ではLaunch Pad というのあった。2005年10月のイベントに参加したが、Zimbra のデビューで話題を集めた。　

Launch Pad というのは一般用語としてあるので、NILS でも"Launch Pad" という名前でやってみようということでスタートしたのが2006年11月からだ。　このときは裏番組として空いている時間帯で試験的にやってみた。　このときに評価をうけたのはTakramさんの製品だった。

よしいける！ということで、2007年5月から正式プログラムとしてスタートした。運営方法もレベルアップし、今回は設備的にビデオを撮影してスクリーンにうつすとか、工夫を加えた。

Launch Pad をやっていてよかったのは、プレゼンターの方がかなり真剣に取り組んでいることだ。　優秀して時計がほしい　というよりかは、ＩＶＳに参加している経営者・経営幹部の方にアピールする絶好の機会であり、そしてそこで評価されたものが「本物」として評価されるということだろう。　
プレゼンは練習しているか、していないか　はっきりわかる。1社６分の制限時間で最大限　魅力をつたえるということは非常に難しい。　この時間という制約　が素晴らしいライブイベントに花を添えている。　　これが１０分だったらまた印象が違うだろう。　短い時間だからこそ、そこに凝縮される思いや情熱がはっきりわかるのだと思います。

たとえはiPhone のアプリのポケットギターの演奏映像はいろいろな方がYoutube にアップしていて、へー面白い　とは思っていたが、　実際　開発者である笠谷さんがライブ演奏というのは最高だった。　開発している人が実演する。　これぞＤＥＭＯだと思う。また、　芸者東京エンターテイメントのARisも同様にビデオなどはいろいろとアップされているが、実際　代表自ら実演するシーンは圧巻だ。　それも大画面のスクリーンに映写されている。　
迫力がつたわるのが、ライブで行うLaunch Pad の最大の魅力だ。

そして、優秀したヤマハさんのプレゼンターの須田さんはプレッシャーの中、見事なプレゼンだった。　最後の表彰のときに声がちょっと詰まっていたのはLaunch Pad をハイライトだったと思う。

このような真剣勝負の中から、素晴らしいし製品がでてくる　と感じたし、このような場をしっかりつくっていかないといけない。　　

2006年１１月から５回開催したが、このようなデモイベントでは最高峰になったと感じている。TechCrunh50とか、世界にはいろいろとあるが、相当レベルが高くなったと実感した。

ＩＶＳも世界各国から参加者をあつめ、日本から世界へということを実現したい。　海外からの参加者のフィードバックを得られるというのはＩＶＳの良さだろう。　

Launch Pad の課題としてはプレゼン企業の選定のところにまだ改善余地が残されている。
来年５月にむけて準備ははじまっている。　次回も素晴らしい企業や人が登場してくるでしょう。　

IVSの企画

今日は、Dividual の遠藤さんやドミニクさんといろいろとＩＶＳの企画（フォーマット）に関してブレスト機会があった。　TED とかクリエイティブコモンズとか、いろいろなイベントでこれは面白かったというネタをいただいた。 TED の動画はこちら　とか、マルチタッチとか面白いです。

やっぱり、フォーマットが重要。　特にステージの配置とか椅子の配置とか。　盛り上がるような設定の仕方がポイントだと感じた。　

IVSのセッションは、一回目から基本的にフォーマットは変わっていない。　ステージ上のモデレーターとスピーカーの配置とか同じだ。　　固定したほうがあとは企画だけなので楽　ということくらいでやっていたが、そうではないことに気づいた（反省）。

同じスピーカーでも配置を変えればかなり変わるのではないか！　という仮説ができた。
今度は配置を変えてみよう。　

ソーシャルアントレプレナー系のセッションとか、　ＢｏＦ　とか、さまざまなカンファレンスでいろいろなフォーマットがある。　いろいろと見てきたつもりだが、もっといろいろ出席しないといけないと感じました。

最近、安藤忠雄さんの本を読んで、いろいろと影響を受けています。建築家としての考え方は、ＩＶＳの企画をどうかんがるべきか？　とか新サービスをどう考えるべきか？といったところは非常に参考になります。　　　クアイアントとガチコンで議論し、意見を通して進めるとか、出張というか、そういうところがすごい。　　　

最近、某Ｔさんに　「電波少年みたい」ということを言われ、確かにとりあえず突撃しておけという感じで、２００６年３月のPC Forum のときに　Facebook のＣＥＯに話しかけたりしていた。

今年はファンドのドキュメント作成とか、事務作業の負荷が大きく、なかなか外にでていなかったが、組織体制を強化して、　もっと外にでていこう　と思いました。　２００９年はいろいろと電波少年活動にしたい。

AR（拡張現実）

今回のInfinity Ventures Summit で大好評だったのはAR(拡張現実）のセッションだ。　Launch Pad で見事に第２位になった電脳フィギュア　ARis も会場の方から大好評だった。ぜひ購入し、試してみてください（市場調査という意味）。　今後、様々なところでこのような製品やサービスが生まれてくるでしょう。

セッションでは、慶應義塾大学 大学院 メディアデザイン研究科 教授の稲見先生に一通り過去からARの歴史を写真や動画で説明いただき、大変感銘を受けました。　詳しくは研究室のホームページをご覧ください。（来月見学に行く予定）

慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科 稲見研究室 via kwout

電脳コイル研究会を行っているサルガッソー鈴木さんにコンピューティングとＡＲとかその後の座談会もかなり面白い流れでした。

この分野は世界をリードしている分野です。　海外から参加していたバーチャルワールド系の企業の経営者も真剣に聞いていたのが印象的です。

 

Infinity Ventures Summit 2008 Fall 開催報告

先週、無事　Infinity Ventures Summit 2008 Fall を開催しました。

いろいろとブログや記事になっております。　Infinity Ventures Summit 2008 Fall の当日配布する冊子のPDF版をアップしました。一部時間帯の変更やスピーカーのキャンセル・追加がありますが、ほぼ最終版です。　

参加人数は約320名。　海外から40名の参加です。　中国から携帯サービスを含め、有力企業の経営者・幹部の方が参加したり、US からのRockYouのJia Shen さんなどが登場するなど、かなり盛り上がりました。　　セッションとしては新しく挑戦したAR(拡張現実）のセッションが一番評判が良かったと思います。　ネット、モバイルといった分野だけでなく、新しい分野も積極的に開拓していきたいと思っております。　また次回は５月に開催を予定しております。　Launch Padなどのスポンサー大募集中です。　

Infinity Ventures Summit 2008 Fall

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ご参考までにIVS2008Spring の案内も掲載します。

Infinity Ventures Summit 2008 Spring

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次回 IVS 2009 Spring は10回記念イベント

NILSから通算すると10回目を迎えるIVS 2009 Spring は記念イベントとして頑張って企画したいと思います。過去の歴代スピーカーの皆様に過去を振り返り、そして未来を語るイベントにできればと思います。

過去の歴代スピーカーは何人いるのか数えてはいませんが、素晴らしい皆様に支えられてきました。　今から楽しみです。　

10回記念パーティなども企画したいです。

IVS 2008 Fall Launch Pad 結果発表

今回のLaunch Pad は2006年11月から実験的に開始したものを含めると、5回目を迎えたLaunch Padの中でも最高のデキと絶賛？された内容だった。

前回からオンラインでの動画配信など行い、そもそもLaunch Pad は面白い！ということを少しは広めることができ、応募社数が増加したという点と、　動画配信した結果、前回の良いプレゼンを見ることができるため、事前準備に役に立ったという点が今回のデキにつながったと思います。　やはり、積み重ねが重要ですね。

さて、今回のLaunch Pad の上位入賞者を発表します。点数は50点満点です。

5位まで入賞なのですが、今回はレベルも高く、40点以上を掲載します。今回は本当に僅差。

1位（46点）　ヤマハ株式会社
ヤマハの音・作曲技術を提供します！「Kang Kong Song Maker」

2位（44点）　芸者東京エンターテインメント株式会社
拡張現実(AR)アプリケーション「電脳フィギュア　ARis(アリス）」

3位(43点）スパイシーソフト株式会社
携帯マンガの投稿＆共有とSNSサイト「マンガ★ゲット」

3位（43点）株式会社吉田鎌ヶ迫
ケータイP2Pフレームワーク　「Spear / Spear Multi」

5位（42点）株式会社ケイビーエムジェイ
iPhone用バーチャルギター「PocketGuitar」

6位(41点）　株式会社モルフォ
ワンセグもYouTubeも滑らかで　高画質な動画に変換する携帯アプリケーション

今回の演出という点では、発表する順番が絶妙でした。集計結果を見ながら発表を聞いている主催者としては、かなり興奮していました。　７番目に登場したモルファさんが41点と40点以上の得点がつき、その後、２連続で43点。　前回入賞のUEI の清水さんのプレゼンが続くというものです。開発者の笠谷さんがPocketGuitarを演奏し、新バージョンも披露、そして42点という特典。　続く　DJソフトのiPJもなかなかのデキ。音楽とともに盛り上がり、そしてヤマハさんがさらに盛り上げ46点。　　そして最後の電脳フィギュア　アリスで　逆転か？　と思われたが、４４点と届かず。　　2時間弱の時間があっという間に過ぎました。　　結果自体は動画など見ることができるようになりますが、このライブのイベントはたまらない。最高でした。

後半戦の流れ(7社目以降）は以下の通り。

9:31
株式会社モルフォ　（４１点）
ワンセグもYouTubeも滑らかで　高画質な動画に変換する携帯アプリケーション

9:37
スパイシーソフト株式会社　（４３点）
携帯マンガの投稿＆共有とSNSサイト「マンガ★ゲット」

9:43
株式会社吉田鎌ヶ迫　（４３点）
ケータイP2Pフレームワーク　「Spear / Spear Multi」

9:49
株式会社ユビキタスエンターテインメント
iPhoneとMacを融合する未発表アプリケーション

9:55
株式会社ケイビーエムジェイ　（４２点）
iPhone用バーチャルギター「PocketGuitar」

10:01
株式会社ニューフォレスター
次世代のＤＪパフォーマンスを提供する「iPJ」

10:07
ヤマハ株式会社　（４６点）
ヤマハの音・作曲技術を提供します！「Kang Kong Song Maker」

10:13
芸者東京エンターテインメント株式会社　（４４点）
拡張現実(AR)アプリケーション「電脳フィギュア　ARis(アリス）」

最後にLaunch Pad は応募をまっているだけでなく、IVS参加者からの推薦をお願いしたり、また独自発掘をやっています。　その時にLaunch Pad にふさわしいテーマの企業を集めることに注力しています。　

次回はまた違ったものになるでしょう。　新サービスを開発したらぜひLaunch Pad で発表する！というふうにしていきたいです。　

IVS無事終了

Infinity Ventures Summt 2008 Fall (IVS)も無事終了した。かれこれ宮崎では2004年11月から5年間の開催。人数規模は今回も300名規模になった。

本日はゴルフ大会を開催。スコアは113とイマイチだったが・・、ダンロップフェニックス大会の前の雰囲気は最高だった。

セッションに関してはいろいろと新しいもの、新鮮なものに関しての評判は高い。既知ものは刺激が少ない、学びが少ない。　新鮮かどうかは人によって異なるため、セッションを企画するうえでは難しいのですが、Launch Padのように注目サービスが14社出てくるのは非常に良かったです。（一方、社数を増やすと質が低下するようになったりするので社数の制限が重要）

今回のセッションの中では、個人的な感想としてはLaunch Padは非常によかった。今回から新しく、デジタルビデオカメラで撮影し、プロジェクターに映す　ことを行い、iPhoneでのデモなどを実現した。　ポケットギターなどの実際に演奏するデモも非常に面白く、完成度は高かった。

通常セッションでは、AR(拡張現実）のセッションが一番のヒットだった。かなり面白い。ARも含め、いろいろな新しいテーマを深堀していきたい。

今回はまた同時通訳（日本語から英語）を導入した。これは主に海外からの参加者向けであり、日本語のセッションが集中するセッションＡ会場に設置した。全部いきなり同時通訳にするのではなく、一部導入するというトライアルです。　今回もキャタルの関谷さんを中心に素晴らしい通訳体制でした。Launch Pad の　電脳フィギア　アリスなどの通訳は難しいですが、ばっちりでした。

反省するところはたくさんあって、ブログに書くとグチになってしまうので忘れないうちに改善案は次回のスタッフマニュアルに盛り込んでいきたい思います。

半年に２回のペースで開催するのは非常に負荷が重いのですが、交流会などを見ると、参加者の皆様は楽しそうですし、こういう機会を提供できることは大変幸せなことだと改めて感じました。　いろいろとがんばってこれからも継続したいと思います。

IVS2008Fall 開催 と GREE の上場承認！

本日からIVS2008Falｌが始まった。　

1日目は直前のセッション時間の変更などがあり、やりくりが大変だと思ってはいましたが、運営面で多々反省点が多い。　今までやっていた中で一番ミスが多くあり、いろいろ考えこむと夜も眠れない・・・。　　　なんとか２日目は改善して挽回したい。　

ところで、開催中にうれしい知らせが届いた。　グリーの上場承認が無事おりました！
私自身が直接取締役として関与した案件の初のIPOであり、業績的にも素晴らしい成長を遂げました。

グリーとの出会いは株式会社化する前のときで、それも第一回目のNILS(宮崎）の開催前日に田中さんと初めてあいました。　2004年11月のNILSを通じての出会いから、今回のIVSは2008年11月とちょうど４年でこのような知らせを頂けることは、私個人として非常にうれしいことですし、いろいろとお世話になった方々、特にグリーの皆様や会員の皆様に感謝したいです。

私自身は、独立してしまったため、何か金銭的に大金持ちになるとそういうこともないですし、変わらないのですが、前職のときの仕事の成果として良い結果になったことは大変うれしく思います。

今回のIVS 2008 Fall からまた４年後には何かすごい会社が、でてくるのだろう　と思います。
このようなIVS は継続することに意味があり、　地道にがんばってやっていきたいと強く思います。

IVS準備完了

いよいよ明日（今日）から宮崎へ。　開催前日のWelcome Dinner （前夜祭）があります。今回は７０名ほど参加予定。　
海外ゲストがそのうち半数くらいです。　

気合い十分。　頑張ります。　

IVSの準備も最終局面

IVSの準備も最終局面を迎え、いろいろ頑張って作成しております。

参加者の皆様に配布する資料（参加のしおり、参加者リスト）はすでに送って無事完了。
参加者のIDカードも作成し、備品とともに宮崎に送りました。

残りは内部的な運営資料です。　運営スタッフマニュアルを作成します。通訳に関するマニュアルも作成しています。　

何回も同じ作業をしているのですが、今回はこうしたほうがよいかなといろいろと考えていくと時間がすくにたってしまいます。

事前準備をしっかり行うことで当日の運営をスムーズにできます。