磯崎さんのブログに「社外取締役は役に立つのか?」がありましたので、私なりに考え方を書きたいと思います。
社外取締役が機能する条件としては、①能力(経験やスキル)×②投下時間・熱意(その会社のためにどれくらい時間を使うか?)×③相性 × ④経営者の意志・気持ち
です。 実は、家庭教師やゴルフのレッスンプロといった方々と同じような基準で評価できると思っています。 ゴルフの例では、世界一のタイガー・ウッズもハンク・ヘイニーというコーチがいますし、素人の方にもティーチングプロは存在します。
タイガー・ウッズの場合は、そもそも調子が悪いといってもレベルが違う(世界ランキング2位だった)わけであり、それを修正し、よりよくするということはコーチにとっては大変なことです。普通のレベルではできません。 また、コーチングスキル以外にも、タイガーウッズとの人間的な相性が重要で、この人ことを信じよう と思うのは、人間性だったり、考え方といった点での共感が重要です。世界には優れたティーチングプロは存在します(レッドベターとか)。 ハンク・ヘイニーとタイガー・ウッズは雑誌とかを読む限り、考え方や人間性での信頼関係があると思っています。 そして、 スキルもあり、相性もよい人がどれだけ熱意をもって、時間を投下するか?といったところがポイントになります。
上記の前提は、そもそも、ティーチングプロにチェックしてもらう必要性があるとタイガー・ウッズが思ったことが重要です。 前のコーチのブッチハーモンと離れてからは、一人でやっていました。コーチなんていらないと思うならば、無理にコーチしてもまったく無意味なのです。
社外取締役もティーチングプロと似ていると思っています。 経営者自身をチェックする人を社外取締役ということになると思います。 経営コンサルタントも同様の役割も果たすことがありますが、経営コンサルタントはティーチングプロのようにお金を払って雇うものですが、 社外取締役は株主から選任されるという意味では、立場が異なります。 (お金をもらっている対象は経営者ではなく、株主だという点です。) ゴルフのティーチングプロと異なるのはこの点でしょうか。
社外取締役に適した人はどういう人か?という点ですが、ティーチングプロで有名な方な人はプロゴルファーとして有名な人はいないと思います。適正やスキルが異なるということだでしょう。 経営も同様です。 経営する人 と 経営をチェックする人 は違うスキルを持つものだと思っています。
実は、ゴルフ好きということもあるのですが、ティーチングプロの本とか、ビデオ(テレビ)とかを非常に参考にしています。 自分が自然と気づくようなティーチングの仕方がポイントかなと思っています。