NILSをきかっけにいろいろと特集が組まれているように感じる。渡辺さんのブログで、サーチテリアの中橋さんの大特集があった。
特に最後のIPOや資金ニーズ関係に関して面白いので、コメントしてみたい。
弊社はIPOをすると決めているわけでも、しないと決めているわけでもありません。経営方針として「銀行から借入をする」こと自体を目標としないこ とと同じ意味で「IPOする」こと自体を目標としていないだけです。資金需要があれば間接金融で調達するのか、直接金融で調達するのか、状況に応じて臨機 応変に考えるというスタンスです。
弊社の経営の目標はお金を調達することではなく、売上を伸ばし、利益を伸ばし、社会に貢献することにあります。つまり、IPOそのものを経営目標に すえるのはおかしいのではないかと考えているわけです。逆に言えば、弊社の経営戦略上の資金調達需要が間接金融でまかなえないということになれば、当然直 接金融での調達を目指すこともありえます。
また用途が明確でない資金の調達はしたくはありませんので、企業理念からはずれることのないよう筋の通った投資ができる目論見がたたない限り調達ニーズもないと考えています。
中橋さんとはNILSでのスピーカーを御願いしたということもあり、いろいろ話しているのですが、上記のポリシーはしっかりしていて好きな経営者です。
ただ、実は、 「用途が明確でない資金」 とありますが、実は お金というのはあればあったりに使うことに考えるようになったら、新しい発想が生まれるのだと私は思っています。
通常の教科書では、事業計画を立て、資金調達計画をしっかり立案し、3億円の調達が必要だといったような計算をします。 1・5億円はシステム投資で、1億円が宣伝広告費 といた「用途」(使途)を明確にし、調達します。 VCの方も、銀行の方も、事業計画に関して厳しくチェックするため、どうしてもこのような発想になってしまいます。
現状から発想するため、実は狭い視野なのではないか?と最近思っています。 お金は使いながら、使い方が進化すると考えています。 ご飯食べるのに1000円のランチを食べるといって「用途」を決めて、食べてるとしましょう。あらかじめ分かった結果しかわかりません。 やっぱり、フラフラ 道を歩いていると、2000円だが、ちょっといいもの食べたいなと思ったりするケースがあると思います。 計画 と矛盾するのかもしれませんが、ゴルフと同じで、狙ったとおりボールは飛ばないケースが多く、最初に考えていた攻め方と大きくことなるときがあります。その際にいろいろと考えることが面白いのではないかと思います。
お金=戦略的な自由度 ということが言え、1億円なら1億円、 10億円なら10億円の自由度があります。 VCのファンドも同様でで、金額によって発想がかわってくるのです。
一瞬、無駄かもしれまえせんが、無駄も無駄なりに意味があったりするので、面白いなと最近思っています。