GMOさんがオリエント信販を買収するそうです。
オリエント信販の株式約94%をもつ投資会社のユニゾン・キャピタル(同)から、保有全株式を取得することで合意したもの。取得額は約二百五十億円。資金は同日決議した普通社債で調達する。
オリエント信販は女性向け個人ローンが主力商品で、〇五年三月末の個人向け貸付残高は八百九億円。顧客数は二十万口座で業界十七位の規模。
GMOはインターネットによるマーケティングや広告、ブログサービスを展開。無店舗型の営業網をもつオリエント信販と相乗効果が図れると判断した。
ネット系大手企業が、またバイアウトファンドから買収しましたね。 楽天が国内信販をバイアウトファンドから買収しました。 オリエント信販を買収した時には、ネット系の売却というのは選択になかったと思いますが、時代は変わったものだなーと思います。
弥生にしても、バイアウトファンドの売却先としてネット系大手企業が確実に増えています。
ユニゾンさんがオリエント信販を買収した時のプレスリリースを確認してみましょう。口座数はあまり増えていませんが、貸付残高が増えています。残高が増えるというのは収入が増えているということなので、ターゲットセグメントを見直し、収益性を高めてきたといえるでしょう。 リターンとしては、2倍程度ですね。5年で2倍ですから、大成功とまでいえないですが、5年かけてしっかりEXITできたのは非常によかったのではないでしょうか。
2000年3月23日
報道関係者各位
ユニゾン・キャピタル株式会社
このたび、ユニゾン・キャピタル・パートナーズL.P.(「ユニゾン」)は、ユニマットグループとの間で、消費者金融会 社であるオリエント信販株式会社および富士キャッシュサービス株式会社の株式譲渡に関する契約に調印しました。オリエント信販と富士キャッシュサービスは 4月1日付で合併する予定であり、ユニゾンは6月上旬を目処に合併後の存続会社であるオリエント信販の発行済み株式の70%を91億円で取得することにな ります。ユニマットグループ、現経営陣ら現在の株主が引き続き残りの30%を保有します。
オリエント信販および富士キャッシュサービスは、ともに女性向け電話振り込みローンを主商品とする中堅消費者金融会社で、昨年末時点での両者合わせた消費者向け営業貸付金残高は542億円(顧客数約19万口座)で業界18位。
本年6月に予定されている出資法の上限金利引き下げを受けて、一部の大手上場企業を除く消費者金融会社にとっては厳しい 経営環境となることが予想されます。しかしユニゾンでは、経営資源の強化、資金調達手段の多様化などを実現できればむしろ収益性の確保と成長を達成できる 好機であるととらえ、特色ある堅固な営業基盤を有する中堅消費者金融会社への出資を検討してきました。
買収後のオリエント信販では、現幹部を中心とした経営陣が引き続き業務執行を担当し、ユニゾンからは取締役を派遣して主 に戦略面、資金調達面での助言を行うことになります。役職員には株式の一部保有およびストックオプション、従業員持株会等を通じたインセンティブを付与 し、3年以内に株式公開可能な体制を作って行く方針です。
資金調達面では、既存の借入先との関係を最重要視しつつ、将来的にはメザニン・ファイナンス(劣後債、優先株など資本性 の高い証券の発行による資金調達)、営業貸付金を裏付けとした証券化など、新たに資本市場からの直接調達手段を取り入れ、今後の成長に伴う資金需要に備え る方針です。
以上