投資先の経営者から、社外取締役の役割など、質問されていたのですが、忙しくて忘れていました。 ブログで書いてほしい ということだったので、書くことにします。
投資先の経営者の問題意識は、
事業会社から派遣されている社外取締役は親会社の利益 と 就任している会社の利益どちらを優先するのか? どちらが良いのか?
という点です。 事業会社から派遣される社外取締役は基本的に親会社の利益を優先します。なぜならば親会社の人間だからです。 社外取締役というのは、子会社やグループ会社の監督・支配を目的にしています。
一方、取締役というのは株主価値最大化をするため、株主に選ばれた存在です。つまり、株主は”親会社”だけではく、他に存在する場合は株主価値最大化をするため、特定の会社の利益を優先するというよりかは、 株主価値最大化につながるか?という点から考えるべきだ ということになります。
私のようなVCファンドを運用する人間は、投資先の株主価値最大化のため、努力します。 ファンド はファンドなので、ビジネス上の取引関係は発生しません。
正直、 その発言はどうかと思う というも結構 経験しているのですが、取締役や株主の立場ではなく、親会社の立場になるのです。 ”親会社”と”株主”をわけているのでは、株主とのは株主は株主総会で1票投票する権利とか、権利は商法上規定されています。 ○×事業の支援に協力しろ とか事業上の話は、 会社同士の話で、”株主”としての権利ではありませし、 会社としては聞く必要は必ずしもありません。
会社が 親会社の言うことを聞かない という場合は株主の権利を行使すれば良いのです。 権利は商法上 定められています。
レッスン
ー 会社法 をしっかり理解しよう。 具体的には取締役、株主、など の権利・義務を
理解することが重要。