私の担当投資先のインタースコープの創業者の平石さんが3度目の起業ということでブログを書いている。非常に生き生きとした内容で面白い。 過去の話など、何回か聞いたことがあるが、あらためてブログで読むと面白い。
平石さんはインタースコープ社の共同創業者だ。 昨年の段階で代表取締役から取締役となり、今回の起業に至った。 賛否両論あると思うが私は平石さんを応援したいと思っています。 批判というは、道半ばでインタースコープを退職するのは社員や株主などに対して無責任である というものであろう。
平石さんは2年くらい前に現在のドリームビジョンの事業のようなことを将来やりたいと言ってことを思い出す。 平石さんは好きなことに集中し、成果を上げていくタイプで、細かなマネジメント業務が苦手な典型的な起業家タイプだ。 変に我慢するより、やりたいことをはじめたほうが良い というのが私の考えです。 インタースコープの常勤として頑張ってよ と慰留することも可能だったと思いますが、起業というのはタイミングや勢いが重要なので頑張ってほしいなと思いました。 一方、大株主であり特別利害関係者であるため、インタースコープ社との関係はしっかりしていかないということを社外取締役の立場としては言う必要があり、今回の3月末の取締役の退任につながりました。
サイボウズの高須賀さんや 投資先であるアクシスソフトの創業者の大塚氏も同じような感じだと思うが、代表を退任したりすると、ムラムラといろいろとやりたいことがでてくるように思う。会社が大きくなってきて、それも代表者でなくなるということは、自由にできない。結果としては、スピンアウトするということなんだろう。
シリコンバレーでは、VCから資金調達する段階で、プロのCEOを雇ったりする機能分担型の経営スタイルであるが、 日本でも進んでもいいように思う。 持株比率が10%程度で、CEOを退任し取締役くらいの経営幹部の方が退任しやすいし、株式も流動化しやすい。退任しやすいというはCEOが他の人がいるので経営体制に大きな影響がないということだ。
自分の会社 という意識から、他人の会社になる という意識は大きなものであろう。自発的に変わる人もいるが、弊社のようなVC株主から交代を要求されるケースもある。
すべての会社がIPOなど成功するわけではない。 優れた才能を一社に塩漬けにするにはもったいないと思うし、 お金に関しても寝かせていても仕方がない。株式を売却し、新しい事業を挑んでいくというのは日本経済にとっても良いことのように思います。
社員や株主に対する責任はありますが、大きな目で見て応援する文化というか、そういう流れがあれば良いように思います。