Web2.0はコストも安くて、投資も必要ない、 つまりVCから調達しなくてもしっかりできる というのが一般的に広がった常識であった。
最近、シリコンバレーで感じたことは上記とはまったく異なる常識だ。 それはサブマリン型の新サービスが多くなっているということだ。 有力VCが投資している先で実はオープンになっている会社が多い。
どんなものか? 差別化されたサービスを半年や1年間で開発し、一気に投入するというもの。 5-10億円の初期投資を行い、他者を引き離すのだ。
実際の例は、 Zillow という不動産のサービスはオープンするまでは不動産関係くらいしかわからないが、社員は70名とかいて開発している というもの。 大手のVCがバックし、CEOは旅行サイトのエクスペディアのCEOだった人間だ。 いきなりオープンしたとたん、物件のデータ量やサービスの内容は圧巻だ。
また、Youtube にしても、別に動画共有サイトがいろいろある中で、セコイアキャピタルが10億円以上 投資して、スピードを加速させたことが勝利の要因だ。 CDNなどインフラでいくらかかっているのだ?という試算がでて、つぶれるのでは? という予想もあったが、結果として、16.5億円の価値がついた。
日経新聞の特集にも、起業から買収までに時間とか書いてあったが、1-2年で勝負がつく。 数名で開発して、口コミをもちながら展開する というGREEが創業したころのような環境と大きくことなるのだ。
いつの間にかに過去のモノ になる。そういう恐怖感がある。 ユーザーを巻き込んだサービス開発 といった強みだけでなく、資本力というスピードをつける力も今後は必要になる。
VCとしても力量の問われる時代だ。