ベンチャー投資には「定石」がある。 これは投資評価のポイントとは異なるものである。投資評価のポイントとは、市場性、競争優位性、マネジメント、収益モデルといった一般的の項目であるが、「定石」とは一歩踏み込んだ、実際にどんな場合どう判断するのか?ということである。
たとえば、(経営チーム数名によるプレゼンで社長が代表してプレゼンしているときに)
「経営チームの目を見ろ」 ということがある。 社長の話を聞いているだけでは駄目だ。
参加しているほかのチームの目を見ることが重要なポイントだ。 具体的にはそもそも
社長の話を聞いていない、関心がないとか、 目に自信がない といったことだ。
過去失敗した案件で、経営チームは参加していたが、他のチーム(創業者)は冷たい目をしていた。 感覚的に「このチームはうまくいっているのか?」と感じ、質問したが、担当者は特にきにかけなかった。
結果として行なったことは仲間割れだ。 結局のところ、社長のやっていることに関して信頼していいなかった ということだった。
コミュニケーションは言葉だけではなく、表現などの非言語コミュニケーションが重要な要素をしめる。 ドキュメントや言葉ではなく、さまざまなことから理解を深めることがポイントなのである。 これは「定石」のひとつである。
株主構成などの「定石」がある。この場合は危ないといったことがある。 さまざまな手があり、細かいところ工夫が必要だ。