日本各地で産業振興のため、「シリコンバレー」を目指して投資が行われている。政府や自治体だとどうしても、「ソフトウエア開発センター」とかハードに投資をして、中身なし みたいものが実際だ。 重要なのは、人やお金が還流する仕組みだ。 産業の集積は誘致したから起こるものではなく、人やお金が還流することによって自然に集積するものだ。
日本の場合、ネットベンチャーは東京 特に渋谷・恵比寿・六本木周辺に集積している。場所に近く、情報交換もしやすい。 ネットサービスは他のサービスと連携しやすく、横のつながりが重要だ。 若い経営者も多いため、経営者同士 学びあったり、悩みを相談しあったりしている。 ビットバレー という構想もあったことは事実だったが、 渋谷とか表参道とか若者が集まる場所にネットエイジなどの会社が存在したことが大きい。家賃の面からかんがえても、大手町で起業する人間はまずいない。 楽しく働ける環境だった。
また、シリコンバレーの場合、スタンフォード大学発 がある といった産学連携が例に挙がる。 Googleは代表的な例だろう。 Netscapeももともと大学の研究だ。
GoogleのIPOによって、スタンフォード大学は3億3600万ドルのキャピタル・ゲインを得たそうだ。 このキャピタルゲインがさらに教育設備の充実など投資される。 お金が循環するのだ。 もちろん、失敗も多いのでしょうが、3億ドル! というのは凄いですよね。
キャピタルゲインとか寄付とかで還元されていくお金を次の世代に投資されていく。こういったサイクルが重要ですよね。