4月10日 DeNA社が上方修正の決算と初配当 と ドリコム社の下方修正が発表された。
明暗を分けた内容だ。赤のチャートがドリコム、青がDeNAだ。 DeNA社は上場後に力強い業績を達成している。 一方、ドリコムはIPO後に失速したという形だ。(そもそも売上の規模が違うため、チャートを比較してもあまり意味がないですが・・)
良い・悪いを論じてとも意味がない。両社の違いはビジネスモデルの違いによるところが大きい。DeNA やMixi と ドリコムの違いは、 BtoC の強力な事業を保有していることだ。一方、ドリコムはBtoBの受託事業がメインだ。 受託事業の場合は営業体制を構築し、販売力の強化が成長の源泉になってくる。一方、 SNSのようにバイラルで成長したりするスケーラブルなビジネスモデルだ。
もちろん、後者のSNSのようなビジネスのほうがリスクが高い。リスクが高いからこそ、成功した場合、圧倒的なパワーと利益を生み出すのだ。
SNSとかブログ を総称し、Web 2.0 と称され、注目されているが、重要なのはキーワードではなく、ビジネスモデルの構造だったり、組織体制といったところだ。
最近、ドロップシッピングとかキーワードとして流行っているが、別にシリコンバレー出張に行った時にはまったく話題にならないテーマだし、 そもそもEコマースのビジネスモデルとか競争優位の源泉とか考えないといけない。
個人的にはドリコム頑張って! これからですよ。 ちょっと多くのサービス投入しすぎのように思います。まずは強固なコアなBtoCの事業をつくって、そこから展開することをしないと、継続的な成長戦略は描きにくい。 無理して成長を追わず、当面は事業をしっかり構築に専念し、まず土台作りを行うことが肝要だと思います。