今回もNILSの事後評価を行っております。速報値として以下のようにまとめております。
(以下 N=108。5点満点)
全体の満足度: 4.66 ( 前回 4.80)
セッションの満足度:4.25(前回 4.50)
交流会の満足度:4.43(前回 4.44)
運営の満足度:4.81(前回 4.77)
今回は全体の満足度が前回のNILS2007Fall から若干下がりました。下がった要因
としてはセッションの満足の低下(0.25低下)にあります。セッションに関してはNILS2006Fall
は平均的に評価の高いセッションが揃いましたが、今回の評価を見るとデコボコしたというところでしょうか。 出席したセッションによって違いがあったと思います。 (注:前回のセッションの一番低いセッションでも3.69でした)
各セッションの評価ですが、以下の通りです。見方としては4.0以上は素晴らしい。3.5以上がNILSのセッションとしての最低ラインと設定しています。
Session1-a: Future of Internet TV : 3.89(7位)
Session2-a: ネット広告配信サービスの市場の現状と展望: 4.22 (3位)
Session2-b: モバイルサービス&コンテンツの開発と今後の展望: 3.53(13位)
Session3-a: モバイル広告市場の現状と展望 : 4.00 (5位)
Session3-b: Rich Internet Applications with Apollo : 4.10(4位)
Session4 : 90分徹底討論 経営者の仕事: 3.99 (6位)
Session5: Launch Pad – 新サービスのデモンストレーション :4.72 (1位)
Session6-a: 情報管理サービスの現状と展望: 3.67(11位)
Session6-b: モバイルソフトウエアの現状と展望: 3.74 (10位)
Session7-a: 韓国Cyworldの創業者が語るネットの未来 :3.80(9位)
Session7-b: Webサービスの展望: 3.63 (12位)
Session8-a:韓国User Generated Contentsの先進事例とモバイルSNS2,0”NPlugs”: 3.30(14位)
Session8-b:Firefoxの現状と今後の展望 : 3.86(8位)
Session9:Future of Web Application : 4.26 (2位)
といったような結果でした。
今回は Session5: Launch Pad – 新サービスのデモンストレーション が 4.72 と過去最高評価(過去最高は4.5点)を更新し、1位でした。
また2位から4位までの海外系(米国・欧州)のセッションが評価が高かったです。
- Session9:Future of Web Application 4.26
- Session2-a: ネット広告配信サービスの市場の現状と展望 4.22
- Session3-b: Rich Internet Applications with Apollo :4.10
続いて、パネルディスカッションの2つが僅差で5位と6位でした。
- Session3-a: モバイル広告市場の現状と展望 : 4.00 (5位)
- Session4 : 90分徹底討論 経営者の仕事: 3.99 (6位)
Session8-a:韓国User Generated Contentsの先進事例とモバイルSNS2,0”NPlugs”が過去最低くらいの3.3という結果に終わってしまいました。プレゼンの時間が長く、時間オーバーしたため、Q&Aなどインラタクティブなところがなかったという反省もありますが・・・。
事後評価の結果から、以下のような単純に組み合わせで参加した方は非常に良かったことになろうかと。
Session1-a: Future of Internet TV : 3.89(7位)
Session2-a: ネット広告配信サービスの市場の現状と展望: 4.22 (3位)
Session3-b: Rich Internet Applications with Apollo : 4.10(4位)
Session4 : 90分徹底討論 経営者の仕事: 3.99 (6位)
Session5: Launch Pad – 新サービスのデモンストレーション :4.72 (1位)
Session6-b: モバイルソフトウエアの現状と展望: 3.74 (10位)
Session7-a: 韓国Cyworldの創業者が語るネットの未来 :3.80(9位)
Session8-b:Firefoxの現状と今後の展望 : 3.86(8位)
Session9:Future of Web Application : 4.26 (2位)
アンケート結果から見ると、セッションに関しては以下の通り。
- Launch Pad の非常に高い評価。プレゼン企業数を11社から15社程度に増やし、90分から120分くらいのセッション時間を確保するようにするとよいかも。
- 海外系のセッションの質のバラツキがあり、スピーカーの選定の際に実際にチェックすることができない(物理的に会えないケースあり)ことある。選定や実際のプレゼンのときのやり方など徹底する必要がある。評価の低かった海外系セッションでは正直これではまずいだろうという印象あり。猛反省。
- 定性的なコメントを読むと、マネジメント系のセッションもやはり最低3つは組むことが必要と感じた。今回の試みとしては製品・サービス系のセッションを多くすぎた(なかなかセッションのコマ数も調整が難しい)。できるだけ、Launch Pad に製品・サービス系を吸収するようにしたい。
- 欧米系の有名ネット企業はやはり評価が高くなる。ライブで話を聞くのは大変勉強になると認識。今後とも継続して、欧米の有名企業のスピーカーへのリーチを継続したい。
他は交流会に関しては、部屋が暗かった といったコメントがあった(そう思ったら、言っていただければその場で明るくしたのに・・・ と思ったりもします) り、 人数が多すぎるといったコメントもありましたが、 人数の面は参加希望が数多くあるなか、なかなか難しい問題です。人数調整を含め、考えたいと思っています。
参加費に関しては、スタートアップは安くしてほしい とか、上場企業と料金体系をわけてほしいという希望を頂くのですが、具体的に個別に分けていくとオペレーションが複雑になるという点と、上場しているから高いというのも不公平だし、”スタートアップ”というのはどう定義するのか?といったところがあるので、基本的には一般招待の枠は一律料金の設定は継続したいと考えています。
ただし、参加費高いという方には、奨学金ではないですが、特別プログラムを用意しようと考えています。アフィリエイトではないですが、スポンサー企業とマッチングすることで参加費が無料になる といったプログラムを手配しようと思っています。
スタートアップだから安くしてほしいなどは個別の企業の事情であり、価格設定はあくまでNILSの参加する価値に対する価値を参加費とするのが妥当と考えております。 参加費に対して価値がないならば参加する必要はない という風に考えています。
価値を高めるのは主催者側の仕事だと考えています。一方、そうは言っても参加したいがお金がかけられない という人には参加費を負担していただけるスポンサー企業とマッチングするといった方法が妥当と考えにいたりました。 また、ベンチャーキャピタルのような会社が投資先の経営者の参加費を負担する といったスキームでも良いと思いますし、このような仕組みがあればよいかと思っています。
また、コーポレートパートナーの参加費の価格設定は現在、需給関係を考え、価格設定をしていくとった方法を考えています。 アンケート結果を見ると、(大手企業の)若手を参加せたいので、半額くらいにしてほしい・・といったことがあるのですが、そもそも若手の方を対象としたカンファレンスでもないですし、 また半額くらいにすると参加人数が増えて大変なことになります。 ハードルを高く設定し、コミットする企業の方のみが参加できるような仕組みが妥当ではないかと考えております。
招待者の基準など今後 難しくなっていきますが、良い方法を考えていきたいと思っています。