USTREAM.TVの投資に絡んで、エンジェルラウンドにおける「Convertible Notes」での投資を経験した。 日本では馴染みのない用語だと思う。
日本の「資本政策」を呼ばれるものは、創業チームがお金を出し合ったり、また創業チームの親族や友人・知人のお金を集めて創業する。最初の段階なので、株価は同じ株価(1株1万円のスタートだったら1万円という意味)になる。
上記の場合、親族・知人に高い株価で増資するにはちょっと気が引けるなどの理由がある。しかしながら、創業チームは希薄化する。
資金調達は行いたい、それもベンチャーキャピタルのようなコントロールしたがるような投資家ではなく、支援いただける個人などに最初のラウンドに参加してもらいたい、そして創業チームは希薄化したくない
といったようなニーズを背景にConvertible Notesというスキームができたそうだ。Convertible Notesとは株式に転換できる借用書だ。たとえばシリーズAのラウンドの30%ディスカウンした株価で株式に転換できる(and 6%の金利がつくDebt)といった契約内容になっている。シリーズAでは通常 VCが1-2社でラウンド(3-5億円の調達)を組成してしまう。
USTREAM を通じて、WTI のようなベンチャー企業のローンの専門投資(融資)会社とかあったりして、実績がたとえばGoogleだったり、Facebookだったりするから面白い。
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この会社は銀行ではない。 ファンドを運用している。
シリコンバレーでは、エンジェルラウンドといっても個人もさることながら、上記のような専門会社が存在したり、個人でやっているブティック型ベンチャーキャピタルとか、いろいろなプレーヤーが存在している。
日本でも Convertible Notes という仕組みは面白しろいと思っていますが、そもそも、ベンチャーキャピタルの投資手法があまり進歩がないため、優先株式が活用されていないといったまだまだ課題が多いように思います。 シリーズAで5000万円といった規模のファイナンスは日本では多いですが、シリコンレーではエンジェルラウンド程度またはそれ以下と認識する必要があります。
日本はまだこれからなのですが、改善余地も大きいのでまだまだ面白い展開ができるのではないかと思います。