”ベンチャーキャピタル”から投資を受けるとIPOを目指さないといけないものなのか? というエントリーを書きましたが、補足します。
IPO時に時価総額の決定方法は、予想当期利益×業界のPER といったものがから算出されます。 つまり、1億円の利益で、PERが100倍だったら、100億円。それにIPOディスカウント
を考慮するということです。
IPOしないで、投資回収する方法はありますが、当然ながら、IPOして、PERが100とか1000倍とかに場合は、はるかにIPOのほうがリターンは高くなります。また、ベンチャー企業にとっても、資金調達額が大きくなります。 PERの高さ=成長期待の高さ を活用して、資金調達するとか、M&Aをするのが手法としてあります。
ベンチャー投資の場合、レバレッジバイアウトのようにDebtを使う方法は難しい(リスクが高いため)ため、 かけるべきはPERの高さ ではありますが、PERの高さは、”期待”という無形のものです。 借入と異なり、制度ではありません。
いろいろなパターンの投資スキームとか、その成功事例をつくることが非常に重要だ と感じるこのごろです。