ミクシィ - 2008年3月期業績予想の修正に関するお知らせ
ミクシィの2008年3月期(2007年4月ー2008年3月)の業績の上方修正が発表された。この修正は2008年3月期の業績見込みを織り込んだ数字で確度の高い数字だ。 売上高も100億円台となり、前年度と比べると売上高は2倍弱となる。
一方、数字として見るべき点は第四四半期(2008年1-3 月)の数字だ。 以前の私のブログで、4半期ごとの売上成長の鈍化を指摘した。それはモバイルからトラフィックが伸び(すぎ)で、広告単価の差が大きく(PCの6分の1)、売上高が伸びなんでいるという見方だ。
今回の売上高10,000 百万円を 4-12月の9ヶ月の売上高 7,325百万円で引くと、第四 4半期の売上高がわかる。 2,675 百万円だ。 第三4半期の売上高は約2,615百万円であり、4半期ベースの売上高成長率は2.3%となった。 第二四半期から第三四半期の売上高成長率は5.8%となり、減速していることがわかる。
経常利益に関しては、3,700百万円の予想である。 2007年4-12月の9ヶ月の経常利益は2,742百万円だ。第四四半期の経常利益は958百万円となる。第三四半期の経常利益は921百万円であるため、4半期ベースの経常利益成長率、約4%の成長だ。
業績として年間100億円の壁を突破したが、現状の四半期ベースの成長率を考慮し、2009年3月期の業績予想をどう設定するのか? 今後の戦略は?といったところに注目です。
現状を見ると、モバイルビジネスの場合は広告の強化もありますが、モバゲータウンのようなアイテム課金型のビジネスの強化をする というのが方向性として考えられます。
そして、ミクシィはM&Aを行ってきませんでしたが、 上記のモバイルビジネスの成長にかけるだけではリスクもあるため、M&Aを行うといったことが考れ、現在の時価総額を維持しているうちに、大規模な公募増資(100-200億円)とか十分に想定されます。
なお、私の見解は一切 ミクシィの方ともお話していないし、また、グリーとも一切関係なく、あくまで個人的な趣味で数字を見ております。 公開企業の場合、数字がオープンになっているため、自分だったらこういう手を打つとか、仮説をたてて、検証するという勉強の仕方をしています。 私の仮説は、大型公募増資に踏み切るだろう という仮説です。
タイミングはサブプライムローンの問題がある程度落ちついた時期。サミット明けの7月あたりか?
さてどうなるか? 楽しみです。 このような仮説とか立てると、良い勉強になります。