以前からブログで書いていますが、最近非常に関心があるのは大企業のR&Dリソース、技術をベンチャー企業にライセンスして、サービス化するといったような事業構築です。
IVS 2008 Spring のLaunch Pad で1位になったジェイマジックさんと2位のクウジットさんの共通点というのは、アーキタイプさんが支援している! という点もありますが、 要素技術は大企業で開発された技術を活用している点です。 画像認識の技術はオリンパスさんなど。 クウジットさんのWi-Fi 電波から位置を測定する技術はソニーのCSL で開発され、そして現在のクウジットという会社(株主はソネットさんのファンドになりますので身内といえば身内ですが)になっています。
Adphoto , PlaceEngine というプロダクト、サービス名になっていますが、用途としてはAdphotoの場合はモバイルの写真共有サイトなどのメディアの広告ネットワークとして利用されます。また、Place Engine も単独ではなく、地図サービスと連携するとか、他のサービスとして連携して初めて実用的になってきます。
Launch Pad はこのような優れた要素技術を世の中(といっても小さいですが・・)に出すサポートができたのではないか? と今回感じました。
大企業の研究所には優れた技術がいろいろとあるとは思いますが、私のような外部の人間、ベンチャー企業の人間が知ることもない領域です。 また、大企業の方が独立しようというのは現実的にハードルは高い。
このような大企業の持つ要素技術を IVS を通じて、ベンチャー企業に広め、サービス化するといったようなことができないか?と思うようにいたりました。 Launch Pad のもつ要素でもありますが、それより、なんに使うのか? といったレベルでも凄いものを展示するなり、発表する場を作ったら面白いのではないか考えています。
大企業だけではく、大学も同様です。 もっと成果もビジネス化する機会をつくっていかないと世の中に役立つことはないように感じています。
次回のIVSあたりから、このようなプログラムをやっていければと考えています。