単純化が重要と書きつつも、正しく制約条件を設定する、目標を設定することも重要だと書きながら思いました。
レーザー・レーサーのことを以前に書きましたが、水中での抵抗を減らすとか、軽くする といったことは、他のメーカーでも考えていると思います。 当たり前ですが、抵抗がないほうがよいわけですし、軽いほうがよい。 レーザー・レーサーの場合は、「着心地」という要素を排除し、「速さ」を追及したい ということにつきます。 そのためにNASAとか世界の叡智を活用し、そして実験を繰り返す。 結局、制約条件というのは、ミズノなどは、一般のスイマーに水着を売らないと売上につながらないということで、着心地は重要な要素だったということになります。
インフィニティ・ベンチャーズ・サミットの運営の制約条件は、運営体制はほぼ1名であることです。1名で400名規模のイベントをどう開催するか? 事前ミーティングもなく、誰がやっても当日の運営ができる体制、などなど 「制約」をつけていきます。
英語に関しても同じように「制約」をつけました。英語が得意じゃないが、シリコンバレーにいっていろいろ訪問する というもの。 英語がペラペラな人といっしょだと、結局 その人だけが話すこになり、ほとんど話さないで終わることがありました。 それでは自分自身が成長しない。では一人でアポといって行ってみようということになります。さすがに何もないと話せないので、プレゼンテーション資料をつくるということをしました。 結果、いろいろと意見交換ができ、非常に刺激になったので、英語の勉強も楽しくなっていきました。
また、「制約」というか「常識」とかを見つけることも重要なことです。 IVSのパーティのときに食事の「鮮度」について書きましたが、 常識は、ブッフェコースで1名5000円とか、いくつかのメニューの中から選ぶというのが一般的(常識)だと思います。 美味いものが食べたいという考えると、制約条件は「調理してから時間が経つ」ということだった。 複雑な料理ではないが、スシとか鉄板焼きとか、シンプルな料理でも鮮度が高いものは美味しいと感じるわけです。
結局、凝った調理をしても、時間がたつとおいしくない。 結局、制約をはずして、単純化して考えることがポイントでした。
しっかり考えることでいろいろなことが見えてきます。 ビジネスモデルにしても何でも同じことだと思います。