たまたまHBSの日本人の方から連絡を頂き、その方のブログに「ベンチャーキャピタリストへの道」という面白いエントリーがありましたので、ご紹介させて頂きます。
私自身、大学時代から「ベンチャーキャピタリスト」という職業があるということを知りました。1996年当時ではちょうどインターネット革命の序章であった。 KPCBのジョン・ドーアなど有名ベンチャーキャピタリストが日経ビジネスの記事などに登場し、こんな人達がいるんだ! と感動した。
結局、私自身はアーサー・D・リトルという経営コンサルティング会社に大学卒業後の1998年に入社。3年ちょっと勤務したあと、2001年6月に当時エイパックス・グロービス・パートナーズ(200億円のVCファンド)に転職。アソエイトとして入りました(最年少)。
大学時代はベンチャーキャピタリストいう仕事は面白いと思うが、いきなりできる仕事でもないな と思ったことと、経営戦略など経営や分析とか経営コンサルティング自体に大変興味があったこともあり、まずは経営コンサルティング会社でのスタートとなりました。
ADL時代に運良くベンチャーインキュベーションのプロジェクトを最後の1年ほどやっていたこともあって、やはりベンチャーキャピタルという仕事をやってみたいと改めて思い、たまたまグロービスのセミナーに参加したところ、面接を受けないか?という誘いがあったというのが転職の経緯です。
ベンチャーキャピタル会社に入ったあとに自分自身どんなベンチャーキャピタリストを目指すべきか?といったことを真剣に考えるようになりました。逆にいうと実際に業務をやってみたいとわからないことが多い。 実際に投資判断ってどうやっているのか? とか投資先の取締役会ってどんな感じなのか? 株式公開ってどんなこと? M&Aとはどんなふうにしたら買収されたりするんだ?とかです。
私の場合、コンサルティング会社には在籍していましたが、そんな特徴があるわけでもなく、ゼロから学びながらやっていく。 諸先輩がたにいろいろと聞くのは当然ですが、実際にカバン持ちのように後についていくことをしました。 実際にグロービスのときは仮屋薗さんには大変お世話になり、カバン持ちのようについていた結果が、当時IBMの勝屋さん だったり、様々な人と出会うことができました。
また、投資先の経営者から学ぶことが多く、27-29歳といった若いときにも取締役会に参加でき、数社の社外取締役を経験できたことは大変幸運でした。 社外取締役といっても一人で取締役をやって会社は少なく、だいたい取締役2席もっている会社の取締役(パートナーの方とアソシエイトの私)といった構成で、日々勉強させて頂きました。
自分自身 ベンチャーキャピタリストという仕事をする上で、とても大切だと思うことは、常に「学ぶ」という点と、「問題解決」の思考です。 常に新しい分野に投資する といったような仕事になるわけですから、常に学ぶこと、研究することがとても大切です。 世の中にある問題を解決するようなサービスであったり、新しい会社を経営するといろいろと問題が発生するわけなので、 問題解決の思考がとても重要です。これはコンサルティング会社のときに学んだ大切なことであり、今の仕事に生きています。 原因は何か?それはなぜか? どうやって解決するのか?などなど。
そしてさらに重要なことはリレーションシップや信頼性といった人と人のつながりの大切さです。投資のビジネスなのですが、どちらかというと人のビジネスといっても良いのではないかと思っております。
どんなキャリアでもそのキャリアを活かして投資を行うことや 自分とは違う経験・スキルをもつメンバーといっしょにチームをつくって投資するとか、様々なパターンがあります。どれが正解かわかりませんが、新しい分野を常に開拓する仕事であり、様々なキャリアの方が今後も成功していうのだろうと思います。