ICCパートナーズ 小林雅のBlog

マネジメントチームとカンファレンスの企画

IVSの企画のことを書いているときにふと思ったことはベンチャー企業のマネジメントチームの組成も同じような考え方だなと思います。

IVSにスピーカーとして登壇している方が例えば同じ会社がマネジメントチームだったらどうでしょうか？　素晴らしいですよね。いろいろな経営者の方、幹部の方をスピーカーとしてお招きすることで、自分自身の経営チームを見る目は養われていると思います。

上記のようなことはIVSの参加者もどうように思うのではいかと思います。自分と登壇している人の差は何か？と思ったりすることです。第一線で活躍している人と直接話す、話を聞くということはとても大切なことだと思います。

IVSのサマーワークショップは学生に対して直接話を聞く機会を提供したいと考えています。

カンファレンスの企画

カンファレンスの企画・運営をかれこれ7年くらいやっています。最初はもちろん初めての経験だったのですが、今となっては大規模なカンファレンスを運営できるようになりました。

カンファレンスで一番重要なのは企画になるのですが、セッションのテーマ、スピーカーの人選、そして参加者の属性・選定　といった点がとても大切です。

IVSの場合は、テーマから考える場合と　スピーカー（人物）からテーマを考えるパターンがあります。IVSのスピーカーは約40名なのですが、半分くらいの方はテーマ未定でスピーカーとして内定します。こんなテーマというラフなテーマしか最初はないのです。1ヶ月くらい前になり、哀愁的なセッションが決まってきます。

例えばIVS2011Springの場合は東日本大震災のテーマを２つセッションで特集しているのですが、当然ながらこの企画そのものは3月11日以降の考えたものです。もともと参加が決定しているスピーカーの配置を変えるという手法によってセッションをつくっています。

このテーマのセッションをしたい　と安易に考えるあまりうまくいきません。具体的なスピーカーの人選まで至らないのです。人物が決まっていて、この人とこの人を組み合わせたらこんなテーマになる　といったほうが企画は簡単です。IVSの場合はだいたいセッションに複数名のスピーカーがいるため、このような手法をとることができます。

IVS2011Springの企画で自分として「当たった」セッションはキューエンタテインメントの水口さんとKMDの稲見先生のセッションです。モデレーターは芸者東京の田中さんです。

芸者東京の田中さんはテーマはまったく未定で、今回はモデレーターをお願いしますという依頼を前回の京都が終わったあとくらいにお願いしておりました。水口さんはNHKの世界ゲーム革命を見て、よし札幌では水口さんだ！と盛り上がってスピーカーを打診。　稲見先生ももともとIVSに登壇されたこともあり、久しぶりにお話を聞きたいと思っていました。

様々な組み合わせを検討した結果、この3名の組み合わせになりました。かなり時間をかけ真剣に考えています。IVSを代表するセッションになったことはとても嬉しく思います。

また、最後のセッションのガー・レイノルズさんは開催1ヶ月前に打診し、OKを頂きました。これは最後のセッションには何か盛り上がるものがほしい　と考えていたのですが、なかなか良いアイデアはありませんでした。たまたま本屋に入ったときにガーさんの著作であるシンプルプレゼンテーションが目に入りました。これは面白いかも　と思って、そのまま連絡したという経緯です。　これも人物本位で考えた企画です。　こちらも大変好評でした。

人物本位で考えるのは言うのは簡単なのですが、実際に来ていただけるのか？といった点があります。これはIVSでは実績を積み上げこのようなステージまで到達したと思っております。過去登壇した方が登壇してよかった、参加してよかった、スピーカーになることはとても光栄だ　といってもらえるようなイベントに仕上げることがとても大切です。

いろいろと書くと長くなるのでこのあたりで・・・。地道に改善を続け、良いイベントを継続できるように頑張りたいと思います。

 

 

IVSサマーワークショップ アップデート

IVSサマーワークショップも順調です。先週から準備をはじめ、6月1日の夜から申込みも開始しました。

現在、申込みページは約1500のクリックがされ、約100名の申込みがあります。

選抜方式を採用しておりおり、100名のうち約80％の方に参加の内定の案内を

しております。参加内定者のうち、34％が慶應義塾大学の大学生・大学院生

となっております。参加者は首都圏だけでなく、北海道大学、京都大学、大阪大学など全国から応募があります。自己紹介、志望理由などしっかり読ませて頂いているのですが、バックグラウンドも多様で非常に面白いです。

今回スピーカーも第一線で活躍されている方が16名内定しております。素晴らしいスピーカーばかりですので私自身本当に楽しみです。ご好意に感謝。

アドバンテッジパートナーズLLP    パートナー    赤池　敦史　氏

面白法人カヤック　代表取締役　柳澤大輔　氏

キューエンタテインメント株式会社 共同創業者　兼　取締役 水口　哲也　氏

グーグル株式会社 製品開発本部長 徳生　健太郎　氏

KLab株式会社 代表取締役社長 真田　哲弥　氏

グリー株式会社 代表取締役社長 田中　良和　氏

慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科准教授　ジョン・キム（金正勲）氏

芸者東京エンターテインメント 代表取締役 CEO/ファンタジスタ 田中　泰生　氏

 株式会社コロプラ 取締役副社長 千葉　功太郎　氏

ＧＭＯインターネット株式会社 代表取締役会長兼社長 グループ代表 熊谷　正寿　氏

takram design engineering 代表 田川欣哉　氏

チームラボ株式会社 代表取締役社長 猪子 寿之　氏

株式会社ディー・エヌ・エー 取締役ソーシャルメディア事業本部長兼COO 守安　功 氏

DCM パートナー 伊佐山　元　氏

株式会社ネットプライスドットコム 代表取締役社長兼グループCEO 佐藤　輝英　氏

ライフネット生命保険株式会社 代表取締役副社長 岩瀬　大輔　氏

今回の会場は慶應義塾大学　日吉キャンパスの　藤原洋記念ホールで行います。すでに下見もしているのですが、素晴らしいコンサートホールです。2階席も合わせると500名収容可能な会場です。会場としては今までIVSを開催したホテルよりも設備充実の会場です（スクリーンも2−3倍大きい・・・）。　起業家である藤原洋さん（インターネット総研）の寄付のホールで開催できることはとても嬉しく思いますし、参加する学生の方から一人でも多く成功し、このような寄付ができるような起業家が生まれことを確信しております。　また、学生に対して無料で提供するワークショップになるため、会場費など運営費用をカバーする必要があるのですが、IVSの参加企業の皆様に協賛を頂いております。特にベンチャー三田会をはじめ慶應義塾大学OBの経営者の方にご支援を頂いております。ありがとうございます！

 

ヒューマン・ライツ・ウォッチ

IVSのチャリティオークションの寄付先となったヒューマン・ライツ・ウォッチの土井さんと吉岡さんといろいろとお話を伺いました。恥ずかしながらTED x Tokyo でお会いする以前はまったく知らかったのですが、活動内容やアプローチの仕方などいろいろと勉強になりました。

今回IVSのチャリティオークションでは82.5万円の寄付が集まりました。ワイン・お酒などの物品の寄付から、ミーティングの権利、クラウドサービスの利用権などIVSの参加者の方から多くの出品いただきました。ちゃんと入札も行われ、盛り上りました。今回は震災孤児関連のプロジェクトに全額寄付しました。

7月5日にチャリティディナーがあるのでもしよろしければぜひ。

 

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