IVPのベンチャーキャピタルとしての投資戦略とシード・アクセラレーターとしての側面 というエントリーを書きましたが、実際に図でまとめると以下のようになります。
「一般」と記載しているのは通常のシード・アクセラレーターの投資パターンです。IVPの場合は投資社数は少なく、創業段階から投資していくスタイルの投資パターンと、通常のアーリーステージの投資を組合わせています。投資金額はプレスリリースで発表しているため記載しますが、金額のレンジは100百万円〜300百万円くらいです。投資は創業1年以内に実行しています。平均すると4ヶ月ちょっとです。経営者は5社とも30代です。
実際に投資していて感じることは資金力の強みがあるという点です。単に資金力があるから勝てるわけでもなく、マネジメントチームそのものを強さが必須条件です。良いマネジメントチームは上手にお金を使うことできます。
調達する金額によって投資先でも違いがあります。例えばワンオブゼムはグロービス・キャピタル・パートナーズの投資分と合わせると3億円の資金調達を行なっています。4月末に完全オープンするオフィスは以下のようなとても素晴らしいものになります。
サンフランシスコのスマートフォンのソーシャルゲーム企業はどの会社もオフィス環境が素晴らしく、その上で激しい人材獲得競争をしています。
競争の厳しい市場であるからこそ、このようなオフィス環境=人材獲得への投資をしっかり行うことが今後の成長の可能性を変えていきます。調達金額半分の1.5億円だった場合、ここまでのオフィスに投資を行うことはなかったでしょう。
優秀な人材を確保し、トライ&エラーを頻繁にできる環境をつくることができると思います。それはこれからの取り組みです。 投資したからにはしっかり成長するためにIVPとしても全力のサポートを行います。
スタートアップはハングリー(給料なし、小さなオフィスなど)に頑張るべき というかもしれませんが、実際にオフィスの綺麗で給料も高いかもしれないが、ハングリー精神の塊で成長に対して貪欲な人材と会社というものが存在します。 スタートアップだから●● といったことは「常識」は捨て去るべきです。
(続く)