最近はFacebookにいろいろと思ったこと、感じたことを書くようになり、ブログを書くことが少なくなった。たまにはいろいろと書いていることをまとめてブログに書きたいと思います。
■若手起業家は学ぶ機会を創るべき
最近は大学生などの若手の起業家やスタートアップで働く若者と話す機会が増えました。起業家精神溢れ、起業コストも下がったこともあり、思い切って起業する ということが普通の選択肢になってきたと思います。 一方、元気は良いものの、当然ながら経験が足りない、スキルが不足している といった点があります。これはトレードオフです。
まずはどこかの会社に入って修行してから起業する といったことのほうがまだ多いとは思いますが、最近では大学生から起業するというケースも増えてきて、「起業しながら修行する」という両立することが重要ではないかと思うようになりました。
スタートアップの場合は企画・開発、営業・メーケティング、人事・総務とか、経理も含めた経営全般を最初は少人数で行う必要があります。通常の会社に入ると、開発だけ、営業だけ、経理だけといった決められたことからスタートし、幅広げていくという方法ですが、起業家の場合は突然 砂漠の真ん中からスタートするようなものです。数学のように解き方を知っていれば直ぐに解ける問題も 解き方からあれこれ考える必要があります。
意識的に学ぶ機会を創ることが重要だというふうに思うようになりました。例えば週に1回くらいは他の会社の普通のスタッフとして働いてみるといったようなこと。経理とかファイナンスがわからない場合は同じように他の会社の経営者にお願いし、働かせていただく。
結構、有効なのではないか?と思っています。受け入れ先のメリットは少ないかもしれませんが、起業家精神あふれる若手の起業家とスタッフが一緒に働くという機会は相互に学びになるのではないしょうか。
■基礎固めが大切
スタートアップで働く人はスタートアップで働くことを特別なことと思っているケースがあります。俺って凄い などなど。 成功・結果を思いもとめて結果がでずに悩んでいる人も多いと思いますし、結果がでないのは環境が悪いなど自分以外のところに理由をもとめる人がいるかもしれません。これはスタートアップだけではなく、大企業でも同じことでしょう。
結果には原因があります。 原因は何か?といった点をしっかり考えないと、結果に結びつくことはありません。
よく見ていると、だいたいの場合において基礎力が不足していることが原因です。結果をもとめて難しいことに挑戦しているが、基礎力が足りずにまったく結果がでないといったことです。基礎というはとても地味な作業であり、ないがしろにするケースが多いです。
実際に私自身も若い頃はコンサルタント時代に早く認められたい!と思ったこともあり、無理をして頑張っていた時期があります。経営書などいろいろ読み、わかって気になって仕事をしていた。基礎力が欠如していたこともあり、コンサルタントとしては正直 自分でもどうか・・・と思うようになりました。
一方、経営書を大量に読んでいたこと、分析とかプレゼンテーションといったことは、現在の仕事の基礎になっています。過去は知識だったことが、経験をつむことでようやく理解できるようになってきました。このように熟成されるものなのだ と感じます。 これはビジネス・スクールも同様で20代中盤でビジネス・スクールに行くことが多いとは思いますが、すぐに役立つこともあるかもしれませんが、5-10年の経験を積むことで熟成され、5〜10年後に大きな差なってでてくるものなのだ と思います。
若い時に自分自身 10年後にどうなるか?といったことはあまり考えていらず、コンサルティング会社時代にはオタクのように経営書を読むとか文献を読むといったことをしていたし、ベンチャーキャピタルに転職してから、弱かった会計・ファイナンス、法律(会社法)、人事・組織とか勉強しました。ベンチャーキャピタルに転職しても、もともとコンサルタントだったこともあり、働き方は同じような形で知識先行でした。
結果的に現在大いに役立っているのは若いときに詰め込んだ「知識」です。急がば回れではないですが、一生懸命勉強する。つまらないかもしれないが真面目にやる。そんなことが重要ではないかと思います。
(続)