「人脈」という言葉はあまり好きではないないのですが、ブログなどで説明する場合は「人脈」といったほうがわかりやすいため、この言葉を使いたいと思います。
インフィニティ・ベンチャーズ・サミット(IVS)などの活動をしているため、よく「小林さんの人脈は凄い」とか「小林さんは顔が広い」と言われることがあります。 確かに顔が広くなったとは思いますが、「人脈」なのか?というとそうでもないと思っています。。。。
自分が活動としてやっていることをまとめます。大きなチャンスをつかむには「運」なのですが、その「運」に巡りあうために努力を惜しまず活動をすべきだ というのが持論です。
■ 産業として意味のある「場」をつくる
IVSはネット業界の経営者・幹部が一同に集まる「場」です。なぜその「場」が必要なのか?という点は、やはり経営者同士 お互い学ぶこと やビジネスを一緒にやりたい といったニーズがあり、その場を実現するこによってネット産業そのものが発展すると考えているからです。
実際にソーシャルゲーム産業に関してはIVSの活動が大きく貢献したのではないかと思っていますし、Launch Padも含め新しいサービスやスタートアップがデビューするよう「場」をつくるとか、起業家予備軍や学生起業家といった若手の方にはIVSのスタッフ枠という無料で参加できる「場」を提供しています。
このように「場」を用意することがIVSの提供しているものであり、その「場」の価値があるからこそ、600名の方々にご参加頂いていると思っています。
重要なのは「場」のコントロールです。ある程度 有名になってくると、参加したいと思う方が増えてきます。自然豊かだった場所が、観光地かして荒れていくのと似てていて、いかにその良さを維持し、発展させることが重要です。スイスの観光地の取り組みの話をテレビで見ていて、IVSと同じだ と思う点がありました。 町の景観を守るため取り組むこと、町「らしさ」を住民全体で取り組んでいるということでした。
運営者そのものが取り組むことは当然ですが、IVSの場合は参加者にしっかり理解いただき、協力いただく体制をつくることで、「場」をより良くしています。 IVSの「場」は私個人や弊社の私物ではなく、参加者全体の共有のものです。
主催者としては、参加者全体がどのようにメリットがあるのか?などしっかり考え、セッションのプログラムを考えるし、参加者の招待基準もしっかり考え、取り組んでいきます。
このような活動を8年くらい行った結果、結果として顔も広くなり、いろいろとお話できる方も増え、ビジネスの幅も広がりました。
■自分の意見や活動をしっかり発表する
IVSのような「場」をつくることと同時に自分の意見や活動を発信することに力をいれています。
2004年からブログを書いていますし、最近はFacebookでは日常のことも含め、書くようにしています。一期一会ではないのですが、実際にお会いする機会というのは名刺交換する方でも本当に1回という人がほとんどです。Facebookなどでお会いことが難しい方に対して情報を共有したいといったことを考え、毎日やっています。実際に小林の情報に興味をもつかどうか別にして、少なくとも情報をこちらから発信しないと理解もされません。わずかなことですが、自らチャンスをつかむには惜しまず、情報発信をしています。
また、カンファレンスやセミナー、勉強会、テレビ番組 などなどいろいろと登壇する機会があるのですが、できる限り参加するようにしています。ブログやFacebookで繋がっていない人に対してもしっかりとしたメッセージを伝えることができます。 地道に行なっていくと、機会が産まれます。
ビジネスブレイクスルーというビジネステレビ番組があり、現在「インターネット・スタートアップ最前線」という番組を担当していますが、たまたま問い合わせがあったことがきっかけです。IVSの記事を読んだ担当の方から連絡いただきました。 その番組の編成会議において、大前研一さんと初めてお会いし、スタートアップのことやIVSのことなどいろいろとお話したところ、気に入って頂いたようで、向研会 という勉強会の講師として呼ばれました。大前さんとずっといっしょにいる機会なんて、元コンサルタントとしては夢のような話なので、名古屋・大阪・福岡・東京と4箇所で行う勉強会の講師として参加しました。講演内容自体は好評だったこともあり、今度は大前さんからのご紹介で、国家戦略担当の古川大臣の秘書官の方をご紹介いただき、あれこれ話していたところ、休眠預金の活用に関する意見交換会のメンバーとして参加することになりました。
このように機会をつかんでいくものだ と実感しました。またこうしたことをこのようにブログなで伝えていくことで情報発信をします。
IVSのようにイベントを行うことで、顔が広くなる。つまり、量が増えるわけなのですが、情報をしっかり発信することによって、その関係の「質」というか、「深さ」をできる限り実現したいと思っています。
(続)