2010年12月から開始したIVSワークショップシリーズは2012年12月で5回目を迎えました。
2010年12月からIVS自体を京都で開催することになったこともあり、大学で若手向けてのイベントを開催したら面白いのではいか?とスタートしたのがきっかけです。こんなイベントが大学生の時にあったらな〜 と思うようなイベントにすべく、スピーカーはIVSと同じ考え方で経営者・幹部の方に登壇いただく。1日のプログラムで約20名近くのトップランナーのスピーカー登壇します。そして学生は参加費無料です。
学生向けのイベントは、経営者向けのIVSを開催しているからこそ開催できるイベントです。IVS自体を運営していると、学生向けのイベントを企画したり、運営したりするのは実は大して難しいものではありません。結局、やりたいかどうか、やる意味があるかどうか といったところです。
実際にやってみたところ、人生変わりました!とか起業しました!といった方か多く生まれました。これはやる意味があると感じましたし、日頃直面する課題を解決する大きなアクションであると感じるようになりました。
日頃直面する課題というのは、スタートアップの人材採用の難しさや起業家の量と質をどうしたらよいか?といった点です。また、日本は経済は先行き不安ですし、このままズルズルいくと今後どうなるか・・・ 暗い状況です。
大学生でダラダラ遊ぶのではなく、第一線で活躍する起業家約20名の話を聞くことによって起業を目指したり、スタートアップで働きたいと思ったり、大企業にはいっても頑張るぞ!という人が増えることは上記の課題を解決するかもしれない と感じるようになりました。
とはいっても1年間で参加する学生の数といっても のべ700名くらいですがからそんな大きい数ではありません。しかし、700名の方の行動が変わると、その友人・知人にも影響を与えます。ちょっとした活動が大きなムーブメントになる可能性を秘めているのです。
最近、古川元久大臣(元?)の意見交換会に参加したのですが、古川さんが素晴らしいことを言っていました。なんで政治家になるか?と言われたそうで、それは一人では何もできないではないか?ということでした。 古川さんは、確かに一人では何もできないかもしれないが、行動することで共感を産み、周囲を変えていくことができるかもしれない。そのような政治家になりたい といったことでした。
私自身もこのような活動でいろいろな方に伝えていきたい!と思っています。
学生向けのワークショップはスピーカーの選定などのプログラムの企画は私のほうで考えるのですが、実際の当日の受付や運営に関してはすべてボランティア・スタッフが担当しています。それも参加希望の学生の方から公募をして、30−50名といった学生の方が手伝ってくれています。参加意識の高い学生が数多くいることで会場の熱気も高くなりますし、実際に参加したときに得るものが大きい。ちょっとした機会の提供ですが、参加した学生は自分で自分自身を変えることができるのです。
こういった姿を近くで見ると「機会」を提供する重要性を実感します。日本においては義務教育制度があり、よほどのことがない限りは教育を受けることができます。一方、新興国では教育であったり、医療を受けられない子供が数多くいます。 日本いると「機会」が提供されていると思わず、ある意味 当たり前と思っています。
シリコンバレーのスタンフォード大学では起業は身近な存在です。当たり前の存在ではないでしょうか。 日本においても「当たり前」の選択肢として存在するような環境を創る必要がある。そのためには積極的に機会を提供し、「当たり前」のようになるまでやることが重要だと思っています。