グロービス・キャピタル・パートナーズの投資活動(小林担当領域)に関してまとめてみました
1 グロービス・キャピタル・パートナーズ 沿革
- 1992年 株式会社グロービス創業
- 1996年 グロービス・インキュベーション・ファンド(5億4000万円) スタート
- 1999年 Apax Globis Japan Fund L.P. (200億円) スタート
- 2006年 Globis Fund Ⅲ (第一回募集約124億円) スタート
設立10年目、現在330億円のベンチャーキャピタルファンドを運用する。(独立系最大規模)
2 グロービス・キャピタル・パートナーズ の特徴
私の担当するインターネット、ソフトウエア、デジタルコンテンツ領域における投資
戦略は以下の通りです
①投資ステージ
- 優れた投資案件のシリーズA,シリーズBに選択的に投資を実行する。
- レイターステージはカーブアウト投資を中心。
リードインベスターとなり、社外取締役として経営参画する。 数千万円の分散投資
は行なわない。 投資金額は1-10億円。 平均3億円
②経営面のサポート
戦略立案、人事面、ファイナンス面など総合的に経営のサポートを行なう。業界ナレッジ、広範なネットワークを生かした戦略立案のアドバイスなどはノウハウを蓄積している。人事制度などは他の投資先事例なのでシェアリングを行いベストオブブリード の考え方で支援を行なう ファイナンス面も交渉・契約を含め、実務面にも精通し、アドバイスを行なっている。
人材面はグロービスマネジメントバンクと共同でリクルーティングを行なうのが特徴。非常勤監査役のリクルーティングも他の投資先で優れた監査役の方にお願いするなど、弊社の構築した実績・信頼を強みとしている。
上記のように経営面のサポートの強みは
- 数多くの投資先の経営参画を通じて、成功・失敗を体験・分析を行なっている点。
- ワークス・アプリケーションズ、GDHなどの成功実績を持ち、業界内での信頼が高い
という点(採用面の信用力の付加 など効果は大きい)
- 人材面で専門会社がある
③ネットワーク
インターネット、ソフトウエアなどの領域において、New Industy Leaders Summit を企画・運営を行なうことで、良質なネットワークを構築。 現在はグローバル・ネットワークを構築中。 ベンチャー企業とのネットワークだけではなく、公開企業のCEO, 事業会社の投資部門など 幅広く かつ 深い関係を構築している。
年2回のNILSに加え、様々な活動を増やしていく予定。 産業のエコシステムを構築し、産業に発展に寄与する ベンチャーキャピタルとして貢献していく。
④投資分野
インターネット、ソフトウエア、デジタルコンテンツ関係の成長分野に投資を行う。
成長分野は日々のリサーチから特定し、重点的に投資を行っているスタイルをとる。
Web 2.0 といったバズワードのような投資ではなく、あくまで 会社・人に投資する。
つまり、経営チームや組織の力をしっかり評価を行い、伸ばしていく。 Web 2.0
などはマーケティング用語であり、NILSなどでは多く使用しているが、投資判断には
一切加味しない。 あくまで 市場性・競争優位性・経営チームなどしっかり見る。