日本版LLP の一番よい本と思うのが、日本版LLP実務ハンドブックです。これはLLC や ファンドなど、VCファンドを運用を考える上で、必要なことがいろいろと出ています。 タックスヘイブンの話とか、いろいろです。
アメリカのVCファンドは通常ファンド(Limited Partnership) のGeneral Partner はLLC で設立されています。 LLC は日本版LLP に近く、内部自治の自由度、利益配分など自由度、そしてパスルー課税が特徴です。
日本版LLP(有限責任事業組合)も同様で、簡単に設立でき、内部自治の自由(取締役会とかない)、パススルー課税が特徴です。 パススルー課税という のは、LLP自体には課税されず、出資者・組合員に利益配分された後に課税される仕組みです。 米国のVCファームがLLC を採用しているのは、パートナー個人に対して利益配分する際に2重課税を回避するため、また利益配分を自由度があるためです。
個人の数名のパートナーシップ と 大手のベンチャーキャピタルファームや事業会社の投資 と競争するわけですから、 規模も違うわけですし、会社としての信頼があります。 個人数名のパートナーシップの最大の武器は人材であり、スピード・柔軟性です。 大きな組織では、人材面では平均化したり、 意思決定は遅い傾向があります。
最大の武器の人材を集めるには、ビジョンなども重要ですが、金銭的な面で報いる仕組みがないと優秀な人材を集めることができません。 LLCとかLLPなどさまざまな制度を研究し、競争力のある組織設計にしないと、生き残れないわけです。