サイバーエージェント 藤田さんのブログで、「困ったこと」は読んでいて面白かった。
当社の大型買収をしない戦略がフォーカスされすぎて、
買収案件が全然持ち込まれなくなったのだ。(!)
会社を売却しようと考える人も、買収案件を仲介する人も、
M&Aを頻繁にやっている会社に案件を持ちこむ。
「御社は買収しない戦略ですよね」
なんてことで、案件の持ち込みが激減した。
上記は、M&Aに限らず、ベンチャーキャピタルでも同様だ。単純に
・投資・買収する確率が高い(買収・投資回数が多い)
・投資・買収する時価総額が高い(株価が高い)
・いろいろと細かく厳しいこと言わない(条件等が厳しくない)
・態度が横柄でない
といったところが、ディールを呼び込むのに不可欠だ。サイバーエージェントさんのように「M&Aをやらない」と思われている会社が情報収集するには、投資銀行をリテイナー(月額固定のコンサルフィーみたいなの)で雇って、情報収集するのがよいと思う。
投資・買収案件を持ち込むほうは、無駄な時間を使いたくないと思うのが普通だ。審査が異常に厳しく、担当者の態度も横柄で、条件も厳しいところに行くはずがない。行き場がないか、マゾのどちらかだ。
私も案件を紹介して頂くケースは少ない。というよりかは紹介していただいても、投資方針の制約があり、なかなか投資検討すらできないケースが多い。 投資金額が1~3億円、リードインベスターで取締役として入る といった条件だけでも、確率的に10分の1とか、20分の1とかになる。 5000万円で一口投資といったことができないのだ。 リードインベスターは名前どおり、ベンチャー企業1社に1~2社しかない。 乗っかりの場合は1社に対し、5~10社のVCが投資できる。
紹介してほしい!といっても、難しいということが経験上 わかったので、NILSのような独自ルート開発しよう!という発想になった。 戦略とは捨てること・選ぶことだと弊社の堀さんがよくいっている。その通りだと思う。 私の場合は、他社からの紹介ルートはフォーカスしないことにした(それでも紹介頂けるので嬉しい限りです)