NILSのセッションの「CGMの未来展望」のモデレーターを担当することになった。スピーカー4名の方と事前に打ち合わせをして、どのような方向性なのか大枠わかってきた。 内容に関しては、NILS(や事後レポート)を楽しみにして頂ければ。
CGMとして考える上で、大きく メディア と ビジネス という2つがある。 この視点からそれぞれ聞いていきたいと思っている。
CGMといっても定義も曖昧で、ブログのようなものから、口コミサイトのようなものもある。 集積することで、メディアになるという考え方であるが、どのように集積するかがポイントだ。 面白いのはそれぞれ対立する概念があることだ。
まず、情報の対象 と共有の範囲だ。 もう一つがカテゴライズの考え方とコンテンツ編集の方針だ。 前者というより、後者の視点がビジネスの特徴(ビジネスモデル)を決定付けるように考えている。
カテゴリーがテーマで質を重視しているのが、オールアバウトのような”ガイト”による情報提供だ。 テーマ・商品の口コミサイトは量を重視しているといってよいだろう。
ヒトごとに分類されているのが、ブログやSNSだ。単に会員集めればよいか?というとそうではなく、メディアとして価値のあるのブログは少ない。
ビジネスモデルとしては、質重視の場合は、ブランディング、タイアップ広告といったモノになる。 量の場合は、SEO対策やブログの検索等で、トラフィックによるビジネスになる。検索広告、アフィリエイトによる収入だ。
各企業のビジネスとしての方向性としては、以下のようなものだろう。
①いかにジャンルを増やすか?(カカクコムのようにIT機器から総合型へ)
②ネット以外の接点を増やせるか?(モバイル 等)
③収益源の多角化はできるか?(広告だけでなく、コマース進出、ネットとリアルの連携)
様々な特徴を持つCGM企業の境目がなくなっていくことが想定され、差別化や収益モデルといったとこが今後いろいろとでてくるだろう。 CGMをいかにお金に換えていくか?というソリューション(アドセンス等)がポイントになると思う。
まだまだビジネス機会は大きい市場であると考えている。