サイバーエージェントとJAIC、インターネットビジネスに特化した投資ファンドを設立
だそうです。 また、以前 JAICさんは、デジタルガレージさんともファンド設立
をしています。
さまざまな事業会社さんといっしょに組んで、業界特化(事業会社の強みを生かす)型の投資ファンドを設立していますね。
単純にいろいろな事業会社とファンド設立すると、事業会社同士が競合関係にある場合はどうするんだ?とか、素朴な疑問があるのですが、面白い取り組みではないかと思います。
ファンドマネジャーの立場として、個人的な考え方としては、同時に複数の事業会社とファンド設立するよりかは、総合型ファンドを一本 運用しているほうが良いと考えています。
投資家から見ると、利害相反といった問題が大きく、投資の仕事をする上で、利害相反とか倫理上の問題が一番 我々としてはやってはいけないポイントだと考えているからです。 リスクの高い投資をするのですから、投資家の方々にも信頼して投資していただく必要があります。利害相反といった疑いを招くような行為はしてはいけない と私は考えています。
リサイクルワン社との取り組みはファンドを別に設立したわけもなく、現在運用中のファンドの投資をサポートするためのものです。
我々のファンドは、運用期間は10年(+2年の延長可能)のファンドです。200億円の規模なので、特化することはなく、バランス型ポートフォリオ という考え方で投資を行っています。 事業会社と組むと、 その事業会社の影響が投資判断に大きく影響してくる、とか、分野のバランスが悪くなるという観点から、行っていません。
事業会社の強みを生かすということもありますが、 我々の投資家は、我々の投資判断に投資しているのでありますので、何も影響なく、投資判断できるという独立性が重要です。
(そのため、お付き合い投資も一切しないです)
GCPの戦略としては、
・特定の事業会社とファンドをつくるということはせず、独立性を重視。NILSのような
カンファレンスやネットワークをサポートし、幅広く 関係を構築する。
・ハンズオンサポートを自社で強化し、競争優位の基盤とする。
ということになります。
最近考えていることは、次のファンドからグロービス単独のファンドとなるため、Apax以外にさまざまなパートナーシップを構築したいなと思っています。 シリコンバレーのVC、アジア系のVCです。 NILSのようなドメスティックのネットワークに加え、グローバルネットワクも拡大するつもりです。
グローバルのTop Tier ファンドを目指す我々は、独自の強み、独自のネットワークをしっかり自社で持つことが重要と考えています。
NILSの次は、グローバルに活動を移す。 それが最近、私が考えていることです。