ちょっと前の記事なのですが、思い出したのでまとめます。VCの投資の視点として役に立つ「ベンチャー企業への転職を成功させる秘訣」 というのは良くまとまっています。インターネットビジネスに転職するCIOやCTOの視点からの視点ですが、投資の視点でも重要な点があります
だれしもインターネット系の新興企業に飛び移って思わぬ金儲けをするチャンスを狙っている。だが、どうすれば最良のチャンスを生かせるかを見極めるのは容 易ではない。そこで本稿では、インターネット・ビジネスへの転職を見事に成功させた4人のIT担当役員より、自らの経験を元にした、お目当ての会社を見極 めるポイントと自分自身に問うべきいくつかのポイントを紹介したい。
ポイントは
①ビジネスプラン
あたり前といえば当たり前ですが、以下のようなポイントをあげています。
・事業計画を綿密に調査することだ。ビジネス・モデルが人に説明しやすいものであり、かつ比較的未開発な市場を満たすか、すでに確立された市場に何か独自の
ものを提供できるなら、投資家やユーザーはそのコンセプトを難なく理解できるだろう。そしてもし一般の人々がその会社の提供内容を理解すれば、サービスを
利用する可能性は高く、会社が成功する可能性も高い。
・「先行する者には――マーケット・ブランドから投資家にいたる――さまざまなメリットがあるが、後発組にはない」
・会社がどの発展段階にあるかを知ることも大切だ――萌芽期なのか、ベータ段階なのか、それとも発射寸前の段階なのか
②ベンチャーキャピタル
私のよく経営幹部の採用の面談をしますが、株主が誰か?という点を見るということです。日本ではまだなかなかVCが株主だから良いか?というまでいたっていないように思いますが、我々が株主であれば非常に良い会社という名声を創りたい と思います。
ある新興企業の事業計画がやりがいのあるものだと判断したら、次は財源に注目すること。「だれが活動しているかを知れば、会社の信頼性と実体についてある 程度分かる」と、重役スカウト会社、米ハルブレクト・リーバーマン・アソシエーツの社長、ビバリー・リーバーマン氏は言う。
ドットコム企業は一般的に、ベンチャー資金と資金援助をどこから得ているかを公表する。実績のある有名企業が支援している新興企業が理想的だ。 クライナー・パーキンズやトリニティ、ベッセマー・ベンチャー・パートナーズといった定評のあるベンチャー・キャピタル会社が計画に投資していれば、事業 計画はすでに厳格なテストに合格したことを意味するので、入社希望者にとっては安心材料だ。
③経営チーム
これも重要です。
経営陣のビジネス的洞察力は会社の成功に不可欠であり、経営陣の相性は会社の長期的健全性にとってきわめて重要だ。大企業への転職を検討する際は、一般的 にCEOやCFO(最高財務責任者)の技術的信頼性を考慮したり、彼らと個人的にうまくやっていけるかどうかはあまり重視しないものだ。だがドットコムの 世界では他の幹部と非常に緊密に仕事をする(個室さえもてない可能性が高い)ので、これはきわめて重要だ。
④スケラーブルなシステム
VCの視点で、システムに関して理解が疎い場合、見逃しやすいのがこの点だ。
この点は重要。 サービス開発のスピード感も基盤をよく見ることだ。システム面そしてエンジニアそのものをしっかり見る必要がある。
これはささいな点に思われがちだが、会社の成功に欠かせない。これまでにどのような技術的選択がなされたかを調査すること。とりわけ、アーキテクチャの設計者がスケーラブルで柔軟かつ大量取引を処理できるツールを選んだかどうかを調べるべきだ。
⑤ストックオプション
これはインセティブの話なので、転職する際には重要な話です。
上記は現場のCIO,CTOの意見なので大変参考になります。 このように経営幹部の方が転職する際になぜ転職するのか?といったインタビューをすると、投資する際の視点と同じようになります。 このようなナレッジを蓄積することは重要です。