PC Forum に参加して、セッションやプレゼンなどの全体的な考察をまとめてみたい。
大きなテーマとしては、”ロングテール”である。別の言葉では、”超ニッチの集積 を規模化する”とこと。 そして、 Reputation, Trust だったりする。つまり、オークションなのでのユーザーの信頼性・認証・安全性といったところだ。 注目企業プレゼンの2社から、ロングテールであったり、超ニッチの集積を規模化するといったことを解説したい。
Kosmix というサーチの会社のプレゼンを紹介しすます。下の左の写真は会社概要。優秀な人間が集まってPage Rankを超えるアルゴリズムを開発した ということを言っていました。 右の写真がアルゴリズムの概要です。 意味がわかりにくいかもしれませんが、カテゴリー化することで、検索の精度を上げるというものです。
( Demo 2006 のプレゼンの模様はこちら)
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現在の検索(左) と Result 2.0 (右。Kosmix) の比較。Kosmix を利用するとわかりますが、カトゴリーごとの検索ランキングが表示されます。2段下の写真はカテゴリー化がパーソナル化を可能にする ということを書いています。
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左はロングテールの話。 Revenue の方程式はGoogleのIR資料から抜粋。ポイントは青いところが99.9%あるんだよ ということでした。右は検索結果のカテゴリー化の話。
両方のスライドには”sniffle(鼻風邪)”のワードが出ています。 広告の場合はSniffleという単位ではなく、Flu とかの単位だよ。 でもユーザーは Sniffle と検索する。ユーザーと広告主とのギャップを生めるという意味でも有効だということでした。 サーチテリアさんのカテゴリーに近い考え方ですね。
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そして, 本題の”Taking advertinsing to the tail " です。カテゴリー化によって Tail のところをお金にかえることができますよ という話。 右はRevenue の方程式のKPIごとのアクションです。
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そしてビジネスモデルは、業界特化し、コンテンツパートナーとタイアップして展開するというものです。今は旅行、健康、政治といった3つのカテゴリーですが、既にいろいろ話があるらしく、今後も増えるだろうということでした。 カテゴリー化とバーティカルサーチの親和性は高いということでした。 ちなみに検索するとわかりますが、Kosmix に掲載されている広告はGoogle の Adwords です。 既にある巨大インフラを活用し、Googleが得意でない、Tail の部分を Richer results にして、better monetization にするというモデルです。
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最後に、検索サービスの世代論がまとめてあります。もちろん、Kosimix の宣伝なのでいいことしか書いていないですが、 Linear List から Muti Dimensional というResult の変化など、参考になる部分が多いです。
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どうやってカテゴリー化しているか? とか、どうやってページランクを付けているのか?というのがシークレットらしく、公開はされていないようです。カテゴリー化はDemo 2006 のプレゼンに Tagging しているみたいなことを言っていました。自動でTagging するのでしょうが、辞書機能など カテゴリー特化だと 作りやすいのかもしれないですね。
Tail の部分から、どうやってお金を儲けるか? という点と、カテゴリー特化型のサイトに新しい収益でももたらすという意味では、なかなか良いモデルのように思います。
日本でも同じような感じで展開するのではないでしょうかね(本人と話していないので不明)
(続)