コミュニティ構築サイト「Wikia」、著名投資家から400万ドルの資金調達 だそうだ。エンジェルの顔ぶれが面白いですね。
インターネット百科事典「Wikipedia」を運用しているWeb技術をベースにしたコミュニティ構築サイト「Wikia」は27日、ベンチャーキャ ピタルの米Bessemer Venture Partners、米Omidyar Networkなどから合計400万ドルのシリーズAファイナンスを調達したと発表した。
Wikiaはこれまで「Wikicities」として知られていたコミュニティ構築サイト。今回、Wikiaと改名したこともあわせて発表され た。Wikiaを創業したのは、Wikipediaを創始したJimmy Wales氏で、Angela Beesley氏が共同創業者となっている。
今回のシリーズAファイナンスには、上記のベンチャーキャピタル2社のほか、数多くのエンジェル投資家も参加している。Netscapeの開発 者で著名な起業家でもあるMarc Andreessen氏、PSINet JapanやInfoSeek Japanを創業し、現在もTechnoratiの国際業務・モバイル事業担当副社長やSixApart Japan、Mozilla Foundationの取締役を務める伊藤穣一氏、表計算ソフト「Lotus1-2-3」の開発者で起業家のMitchell Kapor氏、著名ジャーナリストでブロガーでもあるDan Gillmor氏、LinkedInのCEOで元PayPal上級副社長のReid Hoffman氏、後にeBayに買収された古書店サイトHalf.comの創業者で起業家のJosh Kopelman氏が参加している。
WikiaはWikipediaを運用しているのと同じプラットフォームで運用され、広告を掲載することにより無料で誰もがコミュニティサイトを構築したり、フリーコンテンツの編集を行なえるようにするサービスを提供している。
Wikiaはこのほか、WikipediaとWikiaを動かすオープンソースソフトウェアの開発を支援する。ユーザビリティの向上やスパム防止、コンテンツ改竄防止などの新機能を強化し、こうして開発した技術をオープンソースで公開していく考えだ。
これまでのWikicitiesは多くの言語で展開されており、その中には日本語版も含まれる。Wikipediaのパロディサイトである 「uncyclopedia.org」、スタートレック専門百科事典である「memory-alpha.org」、スターウォーズ専門コミュニティの 「starwars.wikia.com」など、Wikipedia百科事典の形式や様式に似つかわしくないサイトの構築にすでに使い込まれている実績を 持つ。