週末はNILSのセッションを撮影したビデオを整理していた。ついつい参加していないセッションのビデオを見てしまった。面白い。 しっかり撮影できている(HDDの容量オーバーで取れないセッションが3つほどありましたが・・・)。
Zimbraのセッション 、転換期のマネジメントなど振り返りながら見ていました。今回を振り返ると一番良かったなと思うのは、ZimbraのScottさんの登場だったと思います。私自身、パーティの時などでいろいろと話す機会があったのですが、NILSに参加して、エネルギーをもらったよ と言ったことが印象に残っています。 彼のブログでNILS関連のエントリーが2つあります。2つのエントリーはScottさんが登壇した第二セッションのOSSの市場動向に関してのパネルディスカッションやQ&Aの内容そのものです。
- Open source and Unreliability?
- Open source, SaaS, and the shrinking software industry?
Scottさんはベテランだと思うのですが、NILSに参加し、いろいろエネルギーを得た というのは日本の起業家にいろいろ出合って、刺激を受けたということでした。本当に楽しそうだったことが印象的でした。これのブログにもNILSのことが書いてあります。若干、お世辞がはいっているかもしれませんが、面白い表現があるので掲載します。
My answer is an emphatic no, but before I get to why, I should also say that NILS was an excellent event---dispelling some of my notions of Japan as a country in which smart engineers spend most of their careers working very hard for a single large company. Instead, I found a thriving(繁栄している) open source community and enthusiastic entrepreneurs in abundance(豊富にという意味です). Between the sex appeal of the Zimbra/Web 2.0 demonstration and the fact that WebLogic has a cult following here, I had the good fun of being enshrined in the role of uber-geek for the day---sizing up nascent technology demo’s and sharing start-up war stories.
日本の優秀なエンジニアは一つの会社でづっと働いている というふうに思って
いたそうなのですが、熱気のある起業家や OSSのコミュニティの方(GREEの藤本さんとか)に会って刺激を受けたようです。 藤本さんもScottさんに会えてよかった ということだそうです。 あと、ウルシステムの漆原さんはScottさんとは15年来の友人だそうで、再会を喜んでいました。2次会でいろいろと話していました。 漆原さんも沖電気という大手の企業に働いていて、その後、ウルシステムを創業したという経緯もあり、そんな話もしたのでしょう。
NILSのセッションの中で、素晴らしいセッションが多かったのですが、Scottさんをあげているのは、 NILSという活動、そして日本の起業の文化 ということを世界(シリコンバレーですが・・)に発信できた ということです。 おそらく、日本のベンチャー市場は、大した起業家はないのにお金が集まって簡単にIPOできるという風に世界では思われているのだろう と勝手に想像していて、 正しく伝わっていないのでないかと思っています。いくら日本人が日本は頑張っているとか、良いとか言っても所詮 伝達になってしまいます。
今回、ZimbraのScottさん や Socialtext のRossは本当に刺激的だったという感じで、日本のベンチャー市場(NILSに限ってですが)は素晴らしいものが出来つつある と誇ってもよいのではないか と いろいろと感じました。
当初はNILSの参加者に海外の最先端の動向を共有する というのが海外のスピーカーを招待した理由だったのですが、 今後は日本の起業文化などを世界に伝える良いチャンスであると強く感じました。ScottさんやRossさんのようにブログでしっかり書いていただけたり、口コミでNILSや日本の起業環境などが伝わるわけです。
これからも世界に少しでも発信できるように頑張りたいと思います。