山崎マンが東ハトを買収するニュースが出た。 東ハトは2003年にユニゾンキャピタルが投資(再生支援)した案件だ。
2006年7月に株式譲渡の発表があった。
過去のニュースを見ると、2003年の当時の買収価格は183億円でした。
今回のEXITですが、読売新聞の記事を読んでいると、以下のような感じです。
山崎製パンは3日、経営再建中の菓子メーカー、東ハトの発行済み株式の95%を157億円で取得し、子会社化すると発表した。
山崎は、東ハトの発行済み株式の53・1%を保有する投資ファンドのユニゾン・キャピタルと、同約9・2%を保有する 丸紅から、それぞれ保有株すべてを取得。バンダイナムコホールディングスが保有する37・7%のうち、32・7%を買う。また、優先株や新株予約権も含め ると、買収額は計182億円にのぼる。
朝日新聞の記事では借入金の残高に関して書いてあります。
「東ハトの借入金への債務保証88億円も引き受けるため、買収総額は270億円となる。」
単純に183億円の買収が、270億円になったということになります。約1.5倍です。株式だけのリターンを考えると、2003年の買収金額183億円のうち、Debtの内訳は不明ですが、推測してみましょう。 残高が88億円で、3年間経ったいます。 プレスリリースの業績を見ると以下の通りです。のれん代があるので、年間10億円程度は借入を返済したのでしょうか? 1年据え置きだったとしても、まー20億円を返済しているのでしょうか。 単純化すると、2003年買収時点で110億円の借入で73億円が株式ということになります。 今回 株式の部分が157億円ということなので、株式の部分だと2倍強のリターンになっているという計算ができます。
最近事業年度における業績の動向
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(注) | 株 式会社東ハトは、株式会社RER(以下「旧東ハト」という。)の民事再生手続において、平成15年5月15日に旧東ハト及びその子会社から菓子製造販売事 業を譲り受け、「のれん」として10,940百万円を計上し、これを5年間で均等償却しております。このため上記業績には、各事業年度2,188百万円の 「のれん」の償却が販売費及び一般管理費として発生しております。 |
当時業界関係者から「高い価格で買収した」と言われていた案件だったと記憶しているのですが、しっかりリターンを出したということは素晴らしいなーと思います。 (投資ファンドの視点ですが・・・)