セールスフォースの“キーデン買収劇”に見る、ベンチャー・キャピタル終焉の兆
という記事が面白い。 「ベンチャーキャピタルの終焉」というメッセージはさておき、中身は面白いです。
インフォテリアUSAの江島さんのブログで、「SaaS時代のベンチャー経営に求められる情報システムとは 」を読んでいたので、工夫すればいろいろできるなーと思う。
例えば、キーデン社のケースでは、
小さな企業であっても、ベンチャー・キャピタルを必要としないレベルまで売上げを伸ばすことは可能だと信じている。月額料金で利用できるサービス がWeb上に数多く存在しているという状況は、キーデンのような新興企業にとって有利に働いた。というのも、小さな事業を始めるのに、多額の開業資金を投 じて大規模なシステムを用意しなくてもよいからだ。われわれはインターネット・ベースのサービスをできるだけ多く利用するという方針の下で、最終的に「Yahoo! Small Business」を通じてホスティングと電子メール業務を行うことにした。また、セールスフォース・ドットコムのシステムでCRM(Customer Relationship Management)ソフトウェアを稼働しながら、文書共有とコラボレーションに関しては、ジョットスポットのWebサービスを利用した。
当初、われわれがSaaSベンダーのサービスを利用していることを知っている人はだれもいなかった。キーデンのサイト「Kieden.com」にアクセス したり、こちらからの電子メールを受け取ったりしても、ヤフーのサーバを経由していることに気づく人はいなかっただろう(ちなみに、当時のヤフーのサーバ 利用料は月額14.95ドルだった)。当社にはスタッフが数人しかいなかったため、セールスフォースのサービスも月額数百ドルと安かった。また、ジョット スポットのサービスを使ってインターネット上にコラボレーティブ・スペースを作り上げ、ファイルと文書を共有することで、世界中のあらゆる場所からPCや BlackBerryを使ってアクセスできるようにしていた。
とある。 Socialtext とのRossも同じようなことをいっていた。
ベンチャーキャピタルは終焉するのか?という点に関しては、お金の必要のないところに無理矢理投資するのはナンセンスだし、もともとVCというのはリスクマネーの供給 というのが役割であるため、ネット系以外にも投資分野はあるわけですから、VC業界も進化を遂げていくのではないかと思っています。実際、クライナーパーキンスなどはクリーンテクノロジーとか熱心だ。