今年のベンチャーキャピタル動向はどうなるか? という点を考えてみたい。
2006年は投資のペースが加速した。これは大型のファンドの設立が続き、ジャフコさんなど日系大手VCの投資ペースは凄いものがあった。
ただ、すべて投資がうまくいかないのがベンチャーキャピタル投資はである。つまり、100億円投資したら、たとえば50%はうまくいっていない と考えたほうがよいのではないか?
事業計画を作成し、資金調達をするが、そのとおり順調のところもあれば、ぜんぜんだめといったケースがあるのだ。
勢いあまって投資すると、投資後の対応が大変になったりするケースが多い。
何事も投資の質が重要でベースを保つことが「質」を維持する点で重要であると考える。
株式市場に関しては、銘柄の選別が鮮明になっている。今まではIPOすれば公募価格の2倍になるといったようなことになっていたが、そうではなくなっている。公開する企業のリストを見るとと、感覚的には質が落ちていると感じている。
公開準備に入っている会社が多いため、IPO数のペースは昨年と同じがそれ以上の水準になると思うが、企業の競争力そのものが評価されるという当たり前だが淘汰の時代が到来するだろう。 EXIT(出口)でのValuation(時価総額)は渋いものとなるだろう。
ということで、
- 株式市場の銘柄の選別化
- 投資しすぎによる、投資の質の悪化
ということで、調整局面に入ると予測する。
- 未公開企業においても「銘柄」の選別化がおきる(はず)
- 具体的にはValuationの調整 と 投資基準の厳格化
といったことだが、投資家もいろいろといるため、積極的に行く投資会社と、 質をキープし、慎重に行く投資会社と2つにわかれるように思う。 投資するな ということではなく、局面としては慎重に考えたほうがよいという局面であると考える。
逆に 私にように考える人が多いため、 積極的にいったほぅがよい という考えもある。
予測であるため、どれが正しいかわからないが、自分の頭でしっかり考えることができる投資家が生き残るというのは正しいだろう。 みんなが投資するから投資するというようなタイプはさすがに厳しいだろう。