昨日、無事 東京に戻ってきました。昨日はなんとANAのシステム障害があり、新千歳→羽田のフライトが欠航というアクシデントがありましたが、空港に12時前に到着し、荷物を預けてから千歳周辺を観光する予定であったため、 12:30のJALの便にギリギリ間に合い、無事 帰ることができました。
さて、既に参加者の方がブログを書いておりますが、私もいろいろと思ったこととや今後の課題をまとめてみたいと思います。
- セッション: Launch Pad
- 以前からブログに書いていますが、Launch Pad は素晴らしい内容だった。準備も1社30分のリハーサルを3週間くらい前に行った。今回は私だけではなく、Adobeの田中章雄さんといっしょに企業の選定やリハーサルを行ったのが良かったと思う。
- 実際に田中さんや私もリハーサルで話を聞いているのですが、実際の1社6分のプレゼンが11社スムーズに続くのを見るとかなり面白い。プレゼン順番もしっかり考えて配置したこともあり、良いデキでだったと思う。
- 今回は11社のプレゼン企業の選定は田中さんと私の2名で行い、当日は審査委員は7名(IBM勝屋さん、ネットエイジ西川さん、DeNA川田さん、セプテーニ佐藤さん、CAモバイル小野さん、カカクコム安田さん、本荘さん)の方に評点していただいた。ライブで評価で、終わったらすぐに優勝者を発表するというライブ感覚がとてもよかった。
- 個人的にはなんとか賞 とか Award とか事前に決まっていて受賞者を発表するだけのイベントよりかは、このようにライブで得点が決まる 紅白歌合戦方式というのかが、面白いと思いました。
- 今回の方式はスクリーンをはさみ左右に2台のマイク台を用意し、左右交互に6分づつプレゼン。間に司会を担当した田中章雄さんから紹介がはいるというものだった。 テンポがよかったです。
- 紅白歌合戦ではないですが、参加している方に投票していただくというのが理想的ですが、集計を考えるとやはり7-10名の審査員による評価というのが現実的ではないかと考えています。
- 時間的にも90分というのはちょうどよいように思いました。米国のDEMOのようにダラダラ1日中やっているよりかは、コンパクトに90分で終わりが良いように思いました。
- セッション9: Fututure of Web Application
- 直前でキャンセルか? と思ったNetvibes のTariq Krim 氏が無事 24日に到着し、かなり安堵しました。 セッションも期待以上に良い内容でした。Netvibesの話というよりかは、今後のWebがどうなるか?といった本質的な内容でNILS2007Spring を締めくくるには最高のセッションだったと思います。
- 当初は単独プレゼンを予定していましたが、本当に直前キャンセルだとまずいと思いバックアッププランのひとつといてパネルディスカッションもいれてみようという計画でした。 Cyworld の創業者でもあるYongさんと DeNA 守安さんに登壇を依頼しておりました。
- 30分くらいNetvibes の話、残り30分が将来のWebの話をパネルで議論というのはなかなか良い構成でした。 2006年5月のときもPalamida,Zimbra,Socialtextの3社のオープンソースソフトウエアのパネルも同様の構成でしたが、1社がプレゼンし、残りの30分をパネルで議論というのはなかなか面白いフォーマットではないかと思いました。
- セッションフォーマットに関して
- 上記にも書いていますが、以下のようなフォーマットを用意しました。
- Launch Pad というフォーマット、
- Session 9のプレゼン30分+パネル
- 5名のスピーカーで90分徹底討論する
- 海外からのスピーカーは通訳する時間を考え、2社のプレゼンにQ&Aの時間がある
- 3名のパネルディスカッションの場合は5-10分くらい簡単にプレゼンし、残り30分 議論する
- 単独プレゼン+Q&A
- このフォーマットを開発することが極めて重要であると思いました。いろいろとおりまぜながら面白い内容を継続するにはフォーマットをしっかり開発していくことが重要です。
- 上記にも書いていますが、以下のようなフォーマットを用意しました。
- 食事
- 今回は昨年から大きく質向上をしたのが食事でした。事前の下見の際には料理長と打ち合わせをして、初日にシーフード、最後にはバーベキューにしようという話をしていました。量より質重視ということで予算的には昨年を大きくかわらず、満足度が大幅に向上したと思います。
- いろいろなカンファレンスに出席して思うことはご飯がおいしいということがまずないということです。 だいたいホテルの方にお任せしているケースが多く、通常のパーティなどいっしょになるからだと思います。 食事の面を工夫することで満足度も大きく変わることが今回でよくわかりました。
- ネット回線
- 昨年は問題が発生しなかったのであまり気にしていなかったポイントだったのですが当日の会場の接続スピードが悪く、デモなどに大きく影響しました。事前にチェックが必要ですし、外部から自ら回線を手配するなど工夫が必要と感じました。
- 通訳体制
- 海外のスピーカーには通訳を1名貼り付けてサポートしました。前回は3名しかいなくて大変でしたが、今回は充実させました。
- 同日通訳ではなく、田中章雄さん、岩瀬大輔さん、栢森さん、前田さんといった業界の方にセッションの通訳をお願いし、大変素晴らしい通訳をしていただきました。
- ここはさらに改善できると思っています。
他にもいろいろとありますが、大きく感じた点はこんなところでしょうか。各セッションとも内容もよかったと思いますし、私自身も楽しかったです。食事もおいしかったです。
今後の課題としては
- 人数規模をどうするか?
- 300名の規模はやはり多いなと感じる規模です。 一方、新しい方にも参加していただきたいと思っているので参加者の調整が一番の課題です。
- ただ、海外から大物企業を招待する際には300名も参加するというのが大きなセールストークとなっており、300-400名程度でなんとか開催したいところです。
- セッションの内容
- 今回は過去6回の中で一番 外国人のスピーカーが多い会でした。日本の話とか増やしてほしいといった話もあったりしますので、バランスを考えるが必要があります。
- 業界系のセッションが大半を占めていましたが、マネジメント系のセッションもまた増やしていきたいと思っています。 バランスのとり方が難しいです。
- 参加者の選定に関して
- 1社あたりの人数制限をするなど、様々な工夫をしていますが、なかなか難しい問題です。 参加者の質がNILSの価値を決めるところもあり、様々な利害関係・人間関係の中で調整するのが極めて難しい問題です。 うまい方法を考えたいと思います。
- メディアを通じて情報発信
- 現在のところCNETさんが独占して情報発信しています。特に独占契約をしているわけではないのですが、他のメディアの方から参加して記事にしたいといった依頼もいただくこともなく、また 取材したいといって参加した前回の日経新聞さんも海外の注目企業に単独各1時間のインタビューしたがまったく記事にならなかったといったこともあり、もうちょっとうまい方法がないかなと考えています。
- 特に海外からのスピーカーはプレスインタビューを望んでいるケースがほとんどのため、NILSの会場のプレスルームを用意し、海外の企業や日本の注目企業などが1日中プレス向けにプレゼンとQ&Aをするといったようなこともありかな と思ったりしました。
いろいろとありますが、少しづつ形にしていきたいと思っています。