NHKのプロフェッショナル 仕事の流儀 の星野リゾートの星野さんの回のときに印象に残った言葉があった。 「社員は経営者をよく見ている」 というものだ。
たとえば、AさんとBさんという社員がいるしよう。 Aさんは成績もよく社長や同僚からの評価の高い人がいるとしよう。 また、Bさんも同僚からの評価は高いが、上からの評価はされていないとする。 この場合、Bさんに対して上が厳しい評価を行った場合、Bさんだけではなく、周りにあたる影響は大きいのだ。 理不尽さ を感じるものだ。 そして、いつかは自分も という意識になりやすい。
歴史を振り返ると、織田信長は重臣(佐久間など)を追放した時期があった。明智光秀も厳しい評価を受けていた。 そこで本能寺の変だ。 明智光秀の功績は言うまでもなく、活躍していた。
直接的な関係もあるだろうが、 他の重臣を追放するなど、明日は我が身ではないが、恐怖感があったのだろう。
社長や上司のメッセージは、1 対 1 ではない。 Bさんに言うのではなく、全員に言うのと同じである。その場にいない人でも噂などで広がるものだ。 1 対 N と考えるべきだろう。
以前、メディアトレーニングを受けたことがあり、メッセージは誰に発信するのか?ということを学んだことがある。 目の前の記者に発するのではなく、その先の読者とか視聴者に発するものだ。 カルロス・ゴーンの事例がでて、 就任直後にテレビなどに多く出ていたが、これはテレビを通じて不安に思っている日産の社員に対して向けたものだ という分析をしていた。
人事評価の話も、結局のところ 社員とのコミュニケーションだ。 深い話だと思う。