CNET Japan 米ヤフー、電子メールソフトウェア企業のZimbraを買収へ
TechCrunch 速報: Yahoo、Zimbraを$350M、キャッシュで買収
Yahoo がZimbraを350Million ドルで買収することになった。おそろく、ほか有力企業との買収合戦(オファーがあったと想定)だっただろう。
Techcrunch には以下のとおりである。
Yahooは、オープンソースオンライン/オフラインオフィススイートの Zimbra買収を今夕(米国時間9/17)発表予定。われわれは、つい今しがた信用のおける筋から情報を入手。買収価格は現金、$350M(3.5億ドル)と確認ずみ。
Zimbraについての関連エントリは2005年にまで遡る。同サービスは、2005年の「Web 2.0 Conference」で広く知られるようになった。最近、オフラインの機能を公開。
私は2005年のWeb 2.0 conference に参加し、Launch Pad でZimbraのデモを見て衝撃を覚えた。
CNET "ベンチャーキャピタリストが見たWeb 2.0カンファレンス"
にもレポート記事として掲載されている。以下引用だ。
一番会場から歓声が上がったのがZimbraのプレゼンだ。ZimbaraはBEA SystemsのCTOだったScott Dietzen氏をCTOとして迎え、投資家にはBenchmark Capital、Accel Partners、Redpoint Venturesといった有力なベンチャーキャピタルがバックについている。今回のカンファレンスのタイミングに合わせて、Zimbra Collaboration Suiteを発表した。
AJAXを利用した優れたUIを備えるこのコラボレーションツールのデモは、操作する度に会場から歓声が沸いた。メールの文章中にある「Next Friday」にカーソルを合わせるとその日のスケジュールがウェブ上に表示される。住所であればGoogle Mapが起動し、電話番号であればSkypeが起動する。
Zimbraのデモ画面
このLaunch Pad から、2006年5月のNILS2006Springの招待のきっかけとなった。オフィスにも一度訪問させて頂きました。 (投資できると一番よいのですが、当時は海外投資はほとんど行っていない状況ではなかなか難しいですよね。。。)
今回のM&Aの流れになったのは、大きなポイントとしては企業内のコラボレーションツールではなく、Comcast などB2C向けのEメールサービスのプラットフォームとして採用されたことが大きい。Gmailと互角に戦えるツールとなった。 日本ではAuさんやライブドアさんにはGmailが採用されることになったが、米国ではZimbraの存在感が大きいということだろう。
Yahoo にとっては重要なツールを獲得したということになる。 想像の範囲ですが、GoogleやAOLといったところが買収合戦に参加しただろう。Y!が競り勝ったという風に想像している。(単純に私がM&Aのアドバイザリーだったら、そうするという意味です)
相互の競争によって買収価格が高くなり、株主にとっては魅力的な結果となる。私も競争のあるケースとそうでないケースをいろいろと経験したが、今回はまさに前者である。
買収されたから終わりではなく、今後のサービス展開など楽しみだ。