ローンスター[LS.UL]、東京国税局から約140億円の申告漏れの指摘受ける (ロイター)
[東京 31日 ロイター] 米大手投資ファンドのローンスター[LS.UL]が、傘下に収めていた東京スター銀行(8384.T: 株価, ニュース, レポート) からあがった利益について、東京国税局から約140億円の申告漏れの指摘を受け、約50億円の追徴課税処分を受けていることが31日、分かった。ローンス ターの広報担当者は、国税庁から指摘を受けている事実を認めた上で「国税庁の指摘は間違っている」とのコメントを発表した。
NHKなどの報道によると、ローンスターは東京スター銀を買収後、不良債権の回収で得た利益を英国領バミューダ諸島のファンドに吸い上げており、 日本の税務当局に対して税務申告を行っていなかった。東京国税局は意図的な税金逃れだと指摘、140億円の申告漏れと加算税を含めて約50億円の追徴課税 処分を行った。
一方、ローンスター側は「指摘を受けているファンドは日本でビジネスを行っていない」(広報)などとしており、課税処分に異議を申し立てている。
ローンスターは、韓国でも銀行を買収しているが、韓国の国税当局との間でも課税について問題を起こしており、「ローンスターはアジアでのビジネスが岐路に差し掛かっているようだ」(投資銀行関係者)との指摘も出ている。
このニュースを読むローンスターは悪いことをしているとしか見えないが、実際のスキームを見ないとなんとも判断できない。 NHKのニュースを見ると、アイルランドに会社に利益を移し、ファンドに還元といったことをだった。
一方、この課税は韓国についても問題とあった。調べてみたら、なんと海外投資家は韓国から資金を大きく引き上げたという結果だ。 このデータは驚愕だ。 実際にどのようなスキームだったのか?とか国税庁はしっかり開示してほしい。
外換(ウェファン)銀行が安値で売却されるといった噂が持ち上がったことで、米国系のローンスター・ファンドに対する検察捜査が始まった後、海外ファンドの投資家による活動は大幅に萎縮してしまった。
米国系テンプルトン資産運用のマーク・モビウス社長は「韓国政府がローンスター問題を処理する過程を見守ってきた外国人投資家は、韓国に投資したところで本当に稼ぐことができるのかと心配している」と話している。
昨年の外国資金の純流出額(24億3000万ドル=約2843億1000万円)のうち74%に相当する18億ドル(約2106億円)は、国税庁がローンスターなど6つの海外ファンドに対する税務調査結果を発表した後の第4四半期に、すべて韓国から流出している。