私は性格は辛抱強く、そして忍耐強い性格であると思う。
インフィニティ・ベンチャーズの構想自体は2006年12月頃から暖めてきた企画であり、ようやく形として見えたが、2008年1月である。 スタートするにあたり、一人では何もできない。モバイルやネットの世界で優れた事業経験を有したり、国際的な経験を有する人たちといっしょにやることで、自分もグローバルにネット・モバイルの世界で活躍するベンチャーキャピタリストを目指したいというのがそもそも始まりだ。
小野さんといっしょにやろうというのは、話をはじめまたのは構想を考えてからすぐだったが、実際に決まったのはごく最近のことだった。 私がグロービスを退職した時点では、小野さんといっしょに始めるかどうかは決定しなかった。 ケイ・アンド・カンパニーとしてスタートして、5ヶ月。2008年1月に小野さんが参画し、ようやくスタートがきれことができた。
重要な人物であればあるほど、決断したり退職したりするのは時間はかかる。多くの社員がいるわけだし、当然ながら愛着があるものである。
インフィニティ・ベンチャーズの人材の獲得は、辛抱強く そして 中長期的な視点で考えている。われわれは、アジアのデジタルメディア業界のリーディングベンチャーキャピタルを目指している。 トップレベルのパートナー陣を構築することが、われわれのビジョンを実現する上できわめて重要な要素だ。 時間をかけ、話し合い、価値観を共有してことこそ、前に進むものだ。
私のインフィニティ・ベンチャーズのおける役割は、当面は土台をつくることである。インフィニティ・ベンチャーズ・サミットの企画・運営の特に事務は泥臭い仕事であるが、一人で確実にまわし、インフィニティ・ベンチャーズの土台をつくることである。 スポーツでもなんでもそうだが、基礎や土台が重要だ。 何十年と戦うためには、強固な基盤が必要だ。 人材だけではく、サミットのようなネットワーク、プラットフォームをしっかり作ることが重要である。
投資に関しても、安易に投資を進めることはしない。リスクは大胆にとる ということは前提だが、しっかり考え、粘り強くすすめるべきであるという考え方をしている。
投資案件がないから、 手ごろだからこの案件に投資しよう といった考え方はしない。ファンドの投資家にとってベストかどうか、優先順位をつけ、投資の判断をすべきである。
甘い判断は無残な結果になってかえってくる。
粘り強く、中長期的な視点というのは非常に難しいことである。周りの評価を気にすると、短期的に結果をもとめ、功をあせる。 常に 粘り強いか、そして中長期的な視点で正しいか ということと自問自答すべきである。