ベンチャー企業の場合、「ビジネスプラン」なるものを書けとアドバイスされたり、ベンチャーキャピタルから要求される。 ビジネスプランの雛形なるものがあり、それを見ながら書いていくのが一般的だ。 ビジョンとか、製品・サービスとか市場とか、競争環境とか、マネジメントチームとか、業績目標とか、いろいろだ。
そして、投資するベンチャーキャピタルは、だいたい、ビジネスプラン通りに進んでいるのか?というチェックをしたりするものだ。
ビジネスプランは不要だとまではいわないが、 実際のところ、役に立っているのだろうか?
たとえば、 DeNAさんにしても最初はオークションビジネスであったが、現在はモバゲーを中心とするモバイル事業が主力になっている。 GREEに関してはもPCのSNSだったが、今となってモバイルのエンタメサービス&コミュニティとなっている。 両者の特徴は、当初のビジネスにはDeNAさんはヤフーや楽天、GREEはミクシィといった強力なライバルが存在していたが、苦しみながら、強固な組織をつくり、 モバイル事業で飛躍した という共通点がある。
モバイル事業という点を注目を集めるいるが、重要な点としては組織力の高さだ。 GREEの田中さんがよく話すことだが、 良いサービスをつくるには良い会社・組織を作らなければいけないということを言う。 まさにDeNAやGREEはその点を実践してきた といってもよい。ネット業界だけでなく、ワークスアプリケーションズのようなソフト開発会社でも同じだった。
話をもとにもどすると、”ビジネスプラン”なるものには、組織のところは経営チームの略歴とか、組織図とか、人員計画みたいなものしかない。 良い会社を作る、組織を作るといった点が重要であるが、 フォーマットにこだわりすぎている。
結局、サービスにしても、戦略にして、結局 誰がやるのか?という点がベンチャーにとっては重要だ。 リソースがないのがベンチャーであり、 まずはリソースとか組織とか、そちらから発想する必要がある。