インフィニティ・ベンチャーズ・サミットの前回のアンケートを読み返してみたが、定性のコメントを読むといろいろと面白い。
前回は特に意識したのは、成長しているとか、これから伸びる(伸びそう)な会社を選んでセッションを好んで配置しました。 たとえば、 Meebo とかSeesmic , Xobni とか。 海外系だとAmazon は別格にしても、ほかはまだまだこれからの会社が大半だった。
Seesmic とか、ビジネス的にどうかなー?と思いつつも、Loic の強烈なキャラが最高によかったし、こんな人がこんなことをやっているという意味で最高でした。 全部が全部成功するとは思っていないですが、Ongoing の起業家の話を共有する というのがIVSとしての考え方です。
アンケートを見ると、大企業の方ほど、 Meeboのようにユーザー数は非常に大きいがビジネスモデルが見えなく、GoogleなどにEXIT狙う とかのモデルに否定的だし、 また、これからの企業が多く、中身がないみたいな意見があったりする。
起業家的は発想ならば、では自分はできるのか? とか、中身のある話ができるのか? といった点をまず考えるだろう。 Meeboのように何千万?ユーザーの方が熱烈に利用するサービスをゼロから作るなんて素晴らしいと思うし、 なかなかできるものではない。 利益を生むどうか別として、なくなったら困るサービスだと思う。 こういう会社がGoogleのような大きな会社に買収され、サービスを継続できることになぜ否定的なのだろうか? 実際に創ったきた人やそれを支えた投資家にリスクに見合ったリターンがあるのが悪いことなのか? 経営者としては、利益を出すことを考えることも当然だが、サービスを継続し、投資家にもリターンを還元する方法を考えることは重要なことだと思う。
世の中、写真共有サービスとか、ユーザーが自分のコンテンツをアップロードしたり、日記を書いたりするサービスは多いが、たとえば、5年間 コツコツと写真をアップしてきたサービスが突然なくなります といったら、ユーザーは悲しい。 PCのHDDが壊れてデータがなくのと同じだ。
世の中には、利益は生まないかもしれないが、素晴らしいサービスはたくさんある。ネットサービスだけでははい。介護サービスは必要不可欠だが、現場は大変だし、利益を生むビジネスというわけではない。 漁業にしても同じ。 原油高で漁師は苦しいが、魚の価格には転化できていない。 どうはどうするか? 常にそう考えることにビジネス機会が生まれると思う。
NILSやIVSでは過去にいろいろと注目企業を特集してきた。76世代だと、はてな、ミクシィ、ドリコム、グリー、フォートラベルなど。 はてな近藤さんとミクシィ笠原さんのセッションは2005年の7月だった。 当時はSNSのビジネスモデルはどうか?といわれていた。 はてな もその後、シリコンバレーにいったり、そして京都にいったりと面白い。
ドリコムの内藤さんは2004年11月の第一回NILSでデビュー。 その後IPOし、 現在はいろいろと大変かもしれないが、頑張っている。 グリーも2005年7月にNILSにスピーカーとして登場。当時とはまったく違う モバイルのサービスで成長している。
私としては成長している人の話のほうが面白い。 Developed Country より, Developing Country の話のほうが面白い。 私はそんな価値観のため、IVSの企画自体はGoogleとか大きな会社の話よりも、 これからの会社にフォーカスしたい。