日経ベリタスに主要20社の2007年度のベンチャーキャピタルの投資額 や 株式売却益が出ていた。個別の会社は置いておいて、 合計は 投資金額 1591億円(前年比 33%減)、 株式売却益 812億円(前年比 66%減)だった。
分野別では、IT・インターネットの分野は490億円の投資(前年比 51%減)ことのようだ。分野としては増えているのがサービス(42%増)、小売(14%増) だ。
2006年、2007年前半くらいまでは、どのベンチャーキャピタルも積極的に投資していたち思う。2008年度の数字はさらに減少すると予想する。 特に株式売却益に関してはIPOに依存している投資スタイルでは、今年の冷え込みを考えると相当下がるだろう。
日本経済を考えると、原油や穀物など物価上昇の影響があり、消費動向に大きな影響を与えている。 サービス業や小売業といった大きく影響を受けそうなところに投資が増加しているというのもどうか?と感じる。
投資分野としては、ネットやモバイル関連はいまだ魅力的だと感じている。コスト構造も有利だ。コンピューターや通信コストは低減方向だ。運営者側にとっては同じコストでより大規模なサービスが展開できるようになる。 また、ユーザーにとっても高速化・低価格化の方向であり、携帯サービスなどへの支払い余力ある。 変え控えは起こっても友人との会話を少なくするとか、そういったことにはならない。
1000万会員のいるサービスで、1回が平均 月100円払ったとしたら、月10億円の売上高になる。 月10億円の売上高の飲食業は何店舗必要か? コスト構造の違いがあり、売上高が同じでも利益の構造はまったくことなる、月10億円の売上高で、6-7億円の営業利益ということも可能だ。
月100円という数字は、自動販売機などで150円の飲み物を月何回 買いますか?といったところ比較するとわかりやすい。
Web. 2.0 など騒がれたが、 インターネット、モバイルのビジネスにおいてはまずはコスト構造が有利なことによって、低価格でサービスを行える点である。それも効率的に。 不況のときにもAmazon.com は業績を伸ばした。
産業のとしての競争力を見ることが重要だと最近特に感じています。