アイピーフレックスの破産手続き のニュースを見て、改めて感じるのは半導体などのテクノロジーベンチャーの難しさだ。 難易度が高い理由はいくつかあります。
- 半導体など先進技術分野 として注目されやすいが、導入先(顧客)がハードメーカーであり、ハードウエアは利幅が薄く、また流行・景気に左右されやすいため、儲けが薄い・安定しない。 たとえば薄型テレビ向けの部品をつくっているハイテクベンチャーの場合、薄型テレビの値段が暴落した場合、部品メーカーは厳しい局面。 携帯電話向けの部品の場合は販売台数の落ち込みがダイレクトに影響する。
- 実験したり、試作したりと、研究から商品化までの時間がかかるし、人数もそれなりに必要。プトトタイプをつくるだけでもお金が相当かかる。 日本だと調達金額の限度があって難しい
- 日本のハイテクベンチャーの成功事例自体があまりない(ほとんどない?)ため、投資家も疑心暗鬼だし、 マネジメントもベンチャー経験者が少ない(大手企業や外資系マネジメント中心)。
難易度が高いからこそ、挑戦しがいがあるし、これぞベンチャー! という気もしますが、投資戦略を考えると難しさを感じます。
グリーの場合、上場するまで資金調達した金額は約5億円程度。累積の赤字の金額は2億円程度です。 設立4年で上場し、時価総額も1500億円を超える規模です。売上高も約140億円、利益も非常に大きな規模です。
ハイテクベンチャーが今後 でてくるか?という点では産業革新機構 の資金力に期待というところでしょうか。 国策でしっかりお金を投下して行う というのが「あり」だと思います。