もうすぐ独立してから3年経とうとしている(8月1日に独立)。現在、小規模もながらもVCファンドを2つ運営し、2つ目のファンドであるIVP Fund ももうすぐ最終クロージング(最終的な投資家も決まり、書類手続中)を迎えることになった。2008年夏くらいから準備を開始しているので、あれこれ2年間もファンド設立準備と資金調達活動をやってきた。
そしてVCファンドの資金調達活動をしつつ、投資活動も行っており、ソーシャルゲームやソーシャルコマースなど成長性の高い分野に集中投資をしています。
この2年間の活動を通じて、弊社に期待されている(ベンチャーキャピタルに期待されている)ことは市場の創造であり、ビジネスを創るということの役割だと強く感じる。そして、業界のリーダーになる=成功すること を強く期待されている。
上記のようなことは、ベンチャー企業に期待されていることを同じであり、ベンチャーキャピタルというのはベンチャー企業と同じ立場であり、同じミッションをもっている。 成功の定義も同じである。 ベンチャーキャピタルビジネスの原点はこういうことなのだと感じる。
一方、この2年間でいろいろと説明させて頂いて投資家(候補)の方は、機関投資家など多岐にわたるが、指摘されることは、 「トラックレコードがない(IPOなどEXITの実績がない)ファンドである」 とか、「日本のベンチャー企業は魅力がない。IPOの件数も少ない」といったようなことを指摘されことが多い。 私のケースでは、グリーやインタースコープなどそれなり良い結果だと思っていますが、結局 過去働いた会社での実績は、評価されるわけではないというをこの2年間で理解した。
上記は、ベンチャー企業に対して言われることと同じようなことだ。例えば売上がない会社=実績がない とか、日本のベンチャー企業は魅力がない、IPOも少ないので投資を抑制しているとか、 前職の会社では輝かしいかもしれないが、ベンチャーの世界はそうは甘くはないんだよ とかである。
ベンチャーの世界、ベンチャーキャピタルの世界は甘い世界ではない。 過去は過去であり、挑戦し続けるのが仕事である。幸いパートナーや投資先の経営チームの方、支援者の方などに恵まれ、新しいチャレンジの連続は非常に面白く、やりがいのある仕事だと感じます。