最近、本屋に立ち寄ったときに目に入った図書は「ベンチャーキャピタル&ファンドの会計実務」。ちょうどIVP Fund の監査の対応をしているときなので、バッチリ必要な本を発見しました。やはり問題意識をもっていると、いろいろとなモノがあるの中でも目に入ってくるのだ と思います。
ベンチャーキャピタルやベンチャー投資は、「投資する」ということが目立ちます。実際に先日開催されたベンチャーキャピタリスト養成講座 でも、投資先の選定や投資先への経営支援といったことに関する質問がほとんですが、実は「ファンド」である以上、金融ビジネスであり、その会計であるとか監査であるという点が非常に重要な仕事です。 ベンチャーキャピタルはエンジェル投資家と異なり、自分のお金を投資するわけではなく、出資者の資金を運用します。 正しく会計処理されているか、特に投資先の時価評価が重要です。
実際に会計をやってみるとわかりますが、VCファンドは投資活動のみなので、BS上の資産に投資先の株式がある とか、 PL上の費用にはマネジメントフィーとか弁護士費用などファンドに関連する費用がでるくらいでとてもシンプルな構造をしています。
国際会計基準やUSGAAPではLevel 3 (ハイリスク)に資産になるため、どのように評価するか指針があります。今回の図書はその指針や方法論が日本語でまとめれており、とても重宝します。 実務者は是非一度目を透して頂ければと思います。