久しぶりにブログを書いていますが、昨年から本格化したシード・アクセラレーターの動向に関して少しまとめてみたいと思います。4月6日のAWS主催のリーン・クラウドのイベントに投資先とともに出席しました。 目的はシード・アクセラレーター10社が投資先を選び、登壇する。そして優勝を決めるというコンテストです。今回一番の収穫はシード・アクセラレーターが一同に会したことです。他にもシード・アクセラレーターが存在するのですがだいたい網羅しています。そのリストは以下のような会社です。(今回IVPの投資先が優勝しました!)
AWS Lean Cloud via kwout
なんと10社! 登壇していないシード・アクセラレーターもあるのでおそらく15社程度はあるのではないかと思います。
シード・アクセラレーターの特徴は一般的には1社あたり数百万円(例 500万円)をシードステージの会社に投資するというものです。株式も所有比率はだいた5%程度です。
昨年から一気にネットベンチャーの創業が増えたと思います。シードアクセラレーターが登場する前には日本においてはIPAの未踏プロジェクトがシードマネーを提供するものになっていたとおもいます。
シードアクセラレーターも一気に増え、そして創業も一気に増えたことはとても素晴らしいことですが、次の大きな課題としては投資先の成長です。初期の数百万円では大きな展開が望めません。ビジネスを進捗させ、大きく資金調達する(もしくはそれくらいお金を自力で稼ぐ)必要があります。
シリコンバレーでは通常 ベンチャーキャピタルその投資を担うのですが、日本とシリコンバレーの決定的な違いはベンチャーキャピタルの数や資金量です。この厚みが異なるため、資金調達がおもったように上手くいきません。
そのため、今年の傾向としてはシードアクセラレーター同士での共同投資案件が増加するだろうという予測しております。実際にAWSのイベントに登壇している企業で複数のシードアクセラレーターから資金調達企業が存在します。1社500万円ということですと、4社だったら2000万円です。このような投資が増えていくと思われます。
もちろん、すべての会社が資金調達ができるわけではありません。同じシード・アクセラレーターの投資先で仲良くいっしょにオフィスにいるケースが多いですが、生き残る会社 とそうではない会社が今年ははっきりと出てくる と思っています。
(続く)