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「テクノロジー」「文化」「身体」の一体化から生まれる超人スポーツの可能性 の紹介です。
「自動という未来だけではなくて、自由自在に自分が行動することを助けるもの。つまり、自動化というだけではなく、自在化という考え方があるのではないかと思い至りました。それは人機一体を実現する自在化技術というものです。これはどういうことか? 自動化は今後も進むでしょう。しかし、世の中のすべてが自動化することはおそらくありません。」と語る東京大学大学院 教授の稲見 昌彦さんのプレゼンテーションの前編を是非ご覧ください。
小林雅(以下、小林) 本日は東京大学の稲見先生に「テクノロジー」「文化」「身体」の一体化から生まれる超人スポーツの可能性についてプレゼンテーションをいただきます。早速、よろしくお願いいたします。 稲見昌彦氏(以下、稲見) 去年、2015年の11月に慶應義塾大学から東京大学の情報理工学系研究科のシステム情報学専攻というところに移りました。今でも慶應での客員教授は続けております。稲見と申します。そしてまた、本日少し紹介させていただきます超人スポーツ協会というものも共同代表を行っております。 さて、みなさんは小さな頃、スーパーヒーローになりたいと思ったことはございませんでしょうか。私はあります。これは(写真の)右が私なのです。
マントをつけて、そして頑張って少しずつ高いところから飛ぶ練習をすれば、いつか飛べるようになるかもしれないと、そういうふうに思って、忍者の本なども一生懸命に読み、練習をしました。そして練習の結果どうなったか。こうなりました。
高いところから落ちて、骨折してしまいました。三ヶ月くらいかかりましたでしょうか。これで自分は運動神経がないと思い、空を飛ぶという方向で頑張るのはやめた。