ICCパートナーズ小林です。
コミュニティ・デザインについて過去にいろいろと書いておりましたが、ICCカンファレンスはオープン・プラットフォームとして進化するということについて書いてみたいと思います。
第一回目のICCカンファレンス TOKYO 2016は「招待制」「選抜制」のカンファレンスでした。第二回目となるICCカンファレンス KYOTO 2016はオープン参加登録システムを採用し、オープン・プラットフォームに進化しました。
概念は以下の図のように説明しています。
様々な業界などで「コミュニティ」が存在します。例えばベンチャーキャピタルであれば投資先企業があり、勉強会や飲み会を開催しますし、広告業界ではアドテックのような大型のカンファレンスや展示会が存在します。 様々に存在する「コミュニティ」を結合するのが「産業を共に創る」というコンセプトを掲げるICCのオープン・プラットフォームです。
京都で2〜3日で開催するICCカンファレンスに参加する目的は、深い学びと交流です。日常多忙な生活をしている経営者・幹部・プロフェッショナルの方々がお互いの経験を共有する場となる。そのためにICCカンファレンスのような4セッション同時進行で合計36セッションのプログラムがあり、関心があるセッションを選択可能とする。 ゲーム業界の方は普段はVRなどの最新動向は接しているので、IoTのようなテーマを学びたいとか、組織開発で悩んでいるから組織開発のベストプラクティスを学びたいとか、大型の資金調達を考えているため実際に大型の資金調達に成功した会社のCFOの方のお話を伺いたい などなどです。
最後のCFOセッションの例はわかりやすいのですが、例えば4名の登壇者がいる場合に4名の方に1 on 1で1時間のアポを取れる人はどれくらいいるものでしょうか? CFOの方も仕事があるわけですからそんにに相談に乗ることはごく親しい人くらいかできないわけです。
ICCカンファレンスのプログラムは75分のセッションで4名のCFOの方がパネルディスカッションを行います。その内容は「大型の資金調達をしたい!」と考えている方にとって貴重な話になります。セッションは録画されており、参加者限定ではありますがオンライン動画で見ることができる。つまり復習することが可能です。さらには時間はかかりますし、オフレコの部分はカットされますがテキストの記事を読むことができる。
セッションに参加していると開催期間中に個別に話す機会もありますし、疑問に思ったことを登壇者に直接質問することができるし、登壇者以外の参加者と意見交換をすることで有益な意見交換ができる。
3コマ連続で組織開発のセッションに参加すると、本当に深い学びになる。それは今までに経験したことが頭のなかでつながっていくからです。なるほどこういうことかとか、あとときは発言はこういう意味だったのか とかです。
CFOの方同士の意見交換も有益ですが、ビジネス・パーソンとしてはもっと幅広い視野が重要です。コミュニティを結合する価値というのは自分が所属するコミュニティを超えて、違った分野と結合すること。つまり「イノベーション」の原理とまったく同じであるという点です。
ICCの産業を共に創るというのは「オープン・イノベーション」がひとつのキーワードですが、イノベーションを起こすにはtakram田川さんが語った「越境性」と「超越性」が重要である。ICCのサイトに記事に掲載しておりますがぜひご覧ください。
このような「越境性」と「超越性」を実現するがICCのオープン・プラットフォームです。「越境性」は様々のコミュニティの方が一箇所に2−3日集まることで実現します。「超越性」 が朝から晩までセッションを聞き、様々な人と意見交換することで脳の刺激を最大化し、視野を短期間で一気に高めことです。
この「トランスフォーメーション」は私の中では既に実証されている方法です。これはラグビーやサッカーのワールドカップで短期間で大きく成長する選手がいます。短期間で走力だったり、スキルが向上しているわけではないと思うですが、「目覚める」とか「ブレイクする」という表現があるように何かのきっかけで大きく変わる。それは短期間に集中して大きな舞台が変わるわけです。
このような凝縮した場はスポーツではありますが、ビジネスの世界ではなかなかありません。それを実現するのがICCカンファレンスであると考えています。そんな想いで活動しています。
最後にICCカンファレンス KYOTO 2016のプロモーションムービーをご覧ください!
ICCカンファレンス KYOTO 2016 from Industry Co-Creation on Vimeo.
総勢600名のトップリーダーが参加し、総勢150名以上が登壇するICCカンファレンス KYOTO 2016を2016年9月6-7日 ウェスティン都ホテル京都で開催します。高い視座を持つリーダー同士の学びと交流の場を提供し、新しい産業を創ることがIndustry Co-Creation(ICC)の目指すビジョンです。参加登録をオープンに受付ております。是非参加に興味がある方は公式サイトを頂ければ。
ICCカンファレンス KYOTO 2016 「ICC SUMMIT」
http://industry-co-creation.net/2016/04/11/icc-kyoto-2016/